青木理 南北分断は、朝鮮特需でガッポガッポの日本のせい

青木理サンデーモーニング

0. 先の大戦でドイツは敗戦して分断された。

1. ところがアジアでは解放された朝鮮が分断された。

2. さらに日本は朝鮮戦争をてこにして経済発展の土台を築いた。

3. 基地は沖縄に押し付けた。

4.いまの米朝の対立も分断も、 日本は歴史的な責任から逃れられない。」(出典 カイカイch http://kaikai.ch/board/25569/。 1.、2…の項目番号は筆者)

と言いました。

 

デタラメばかりです。

まず、1.分断。

あなたの家に高価な三十六歌仙の絵巻がある。高価なので普通以上の防犯対策はしていた。だが、4人組の超強力な強盗団に目をつけられた。強盗団は寄せ集めで、頭、若頭、三下2人という構成。強盗団は絵巻を自分たちのものにすると決め、強奪した。三十六歌仙絵巻を誰が取るかで強盗団は内輪揉めを起こた。頭と若頭が絵巻を二つに切断し、分けることにした。

あなたに三十六歌仙切の責任はあるだろうか?

 

朝鮮は連合国の信託統治下に置かれることが非公式に決まっていた。この決定は日本抜きで行われた。ソ連が朝鮮に侵攻した。このまま放っておけば、朝鮮は分断されなかった。パヨクにとって残念なことに、ソ連による朝鮮全土占領を恐れた米国は南北分断占領する案を、日本に相談することなく、作成し英支蘇に伝えた。その後、米国は南朝鮮に進撃占領し自らの意思を通した。この結果朝鮮半島は分断された。

 

上記経過を見る通り、分断は日本を無視した上で、日本と関係なく行われています。

よって日本には何の責任はありません。責任はソ連の邪魔をした米国にあります。

 

次に、2.朝鮮特需。

朝鮮戦争北朝鮮が、日本に相談なく、勝手に始めました。日本には責任はありません。

町の鮮魚屋さんがお得意さんにサービスをすることはよくあることです。朝鮮特需でのお得意さんは下朝鮮ではなく米国です。下朝鮮にサービスしなければならない義理はありません。

ですが、太っ腹の日本は日韓請求権協定で下朝鮮に、上朝鮮の分も含めて、多額の援助をさせていただきました。ですから、日本は上下朝鮮に何の負い目も残っていません。

 

3. 基地は沖縄に押し付けた。

青木は北方領土と台湾と本土を都合よく忘れています。

沖縄は米国が戦闘で奪った島。北方領土については、ソ連は戦闘によって奪ったとしている島々。日本と台湾は連合国が終戦後占領した島々。戦闘で奪った土地はなかなか手放しません。日本本土の占領はサンフランシスコ平和条約発効の1952年に解かれましたが、沖縄は20年後の1972年まで、北方領土は今日に至るまで占領下に置かれています。

北方領土ソ連は日本の意を介すことなく、色々、勝手にやっています。返還前の沖縄でも同様でした。日本が沖縄に基地を押し付けたのではなく、米国が押し付けたのです。形式的には沖縄民政府がそれを受け入れたのです。

本土復帰後、日本政府は、日本の安全保障のために、沖縄に基地を多くし米国人を人質ととした方が有利だと承知しているのに、基地を減らすよう努力してきています。基地の統合整理の邪魔をしているのはパヨクです。

台湾にも色々軍事基地がありますが、これらは日本が押し付けたと、さすがの青木も仰らないでしょう。

 

あなたは市長です。消防署を作りたいと思います。が、予算があまりありません。土地が安いからと言って、山奥に消防署を作りますか?

あなたは米軍の司令官です。ソ連にらみ合っています。航空基地を作ろうと思います。どこに作ったら良いでしょうか?敵の近くもに作れば、爆撃機が目的地に着くまでの飛行時間が短縮され、都合がいいのです。でも、敵に奇襲され全滅しかねません。離れたところに基地を置くことにします。

航空基地ですので、広い場所が必要です。間抜けなことに農地改革をやってしまい、地主をたくさん作ってしまいました。自分の意のままになるところはどこか?沖縄です。

沖縄ですと、台湾にも近く、中共への備えにもなります。これが、地政学的メリットです。

 

4.米朝の対立も分断も、 日本は歴史的な責任から逃れられない。

以上見てきた通り、全くのデタラメです。

(文中敬称略)