朝日新聞の「新党ブームは経済低迷…」ファクトチェックをチェック

朝日新聞が政治家の発言をファクトチェックしている。

前原誠司こと、TBSによれば、本名バートル バタトルジ強制性交傷害容疑者の2017/10/04の発言「そしてこの国会、皆さん、冒頭解散いうのは、戦後初めてですよ。戦後初めて」にはxをつけている。このファクトチェックの判断は正しい。

私としては前原誠司こと、TBSによれば、本名バートル バタトルジ強制性交傷害容疑者の情弱ぶりを問題にしたい。発言は2017/10/04。野党の「冒頭解散なんて前例が無い」という主張は論破されていた。なのに前原誠司こと、TBSによれば、本名バートル バタトルジ強制性交傷害容疑者は間違いを繰り返しているのだ。

 

安倍首相の発言もチェックされている。

「この自衛隊の存在自体に対して、憲法これは朝日新聞の調査で憲法学者の7割以上が憲法違反だといっているわけでありますし……」

これに付いて朝日は△にしている。その理由は、1991年の調査では78%が違憲だとしているが、最新の2015年の調査では41%だったから△。

だが、

例えば、『「憲法学者の7割が自衛隊違憲」は水増し? 東京新聞の引用が不正確』(https://news.yahoo.co.jp/byline/yanaihitofumi/20160204-00054109/)

 を見れば分かる通り、2015年の調査でも「憲法学者の7割以上が憲法違反だといっている」は、間違いとは言えない。

その内容は以下の通り(朝日の調査結果はhttp://www.asahi.com/topics/word/安保法案学者アンケート.html)

憲法違反に当たる(50人)、

憲法違反の可能性がある(27人)、

憲法違反にはあたらない可能性がある(13人)、

憲法違反には当たらない(28人)

無回答(4人)

 

回答総数は122人だ。

 

選択肢には「憲法違反には当たらない」がある。だから、「憲法違反にはあたらない可能性がある」と答えた人は、もしかしたら「憲法違反の可能性がある」かもしれないと認めているのだ。よって、憲法違反もしくは憲法違反の可能性を認めている人は、(50+27+13)/122=0.73。

なので安倍首相の発言は、最新の調査でも、首相発言が誤りには「当たらない可能性がある」(笑)。

 

閣僚や自民党役員は同様の発言を繰り返してきたと私は記憶している。だが、朝日新聞はこれに疑義を呈さなかった。おそらく、憲法学者の7割は違憲と判断していると言う嘘を広めたかったからだろう。

選挙間近になってこれを正そうとしたのは「安倍氏首相は嘘ばかり言っている」と印象操作をしたいからだろうと、私は邪推してしまうのだ。

この項を書いた朝日の園田耕司氏は正直には「あたらない」。

 

 

こういう事実関係の判定は楽なのだが、次の首相の発言は難しい。

かつて1990年代、新党ブームがあった。この新党ブームが生み出したものは何か。それは残念ながら政治の混乱と経済の低迷でありました。

朝日の判定は△で「一部正しくない」とその理由をつけている。

 

政治の混乱」については朝日は文句をつけていない。

 

問題となるのは「経済の低迷」だ。

記事には日経株価のグラフを出して、グラフだけから、「新党の相次ぐ誕生と経済の低迷に直接の因果関係があるとは言えず、安倍首相の主張は正しいとは言えない」と結論づけている。

 

経済の低迷の指標って株価なのか?平均賃金とか、(就職を諦めた人も含めた)失業者数と失業率じゃないのかと言うツッコミはさておき。

経済は様々な要因で動く。記事にも「バブル崩壊のあおりを受けて」(正しくは「バブルを崩壊させたあおりを受けて」だが)とか、「細川政権発足後の株価は、米国の景気回復などから回復」という要因が挙げられている。

だから、朝日は要因分析を行うべきなのだ。

 

昔、谷口浩美というマラソンランナーがいた。彼は強かった。バルセロナオリンピックでメダルを獲得するだろうと言われたが、実際には8位に終わった。気の毒にも、谷口さんは給水所で踵を踏まれ、転倒し30秒程のタイムロスしてしまった。

「これまでの成績が良い人がバルセロナでメダルを獲る」という言明を朝日がファクトチェックするなら、xをつけるのだろうだろうか?

偏差値が高く東大に何十人も合格させる全寮制の高校があるとしよう。ある年、インフルエンザがその高校の寮に蔓延し、試験に欠席したりで合格者が10人にとどまった。

「あの高校から何十人も東大に合格する」という言明に、朝日はインフルエンザの影響を無視してxをつけるのか?

 

新党ブームでなければ、細川政権のとき、株価は4万円台になっていのかもしれないのだよ>朝日のこの項を書いた鬼原民幸氏(笑)。

それにね、鬼原民幸氏も知っての通り、「船頭多くして山に登る」と言うことわざもあるのだよ>鬼原民幸氏。

 

経済の要因分析は、鬼原民幸氏の手に余ることは疑う余地は無い。