斬首作戦 金正恩の首実検は必要か?

北朝鮮金正恩を取り除く断首作戦は次のように説明される。

 

米軍の特殊部隊が金の隠れ家に突入し、身柄を確保する。その際生死は問わない。

 

なぜ、身柄を確保するのかといえば、本人確認が必要だからと、オサマ ビン ラディンやサダム フセインの例を持ち出すだす。

 

だが、ビン ラディンとフセインの例が北朝鮮に当てはまると何故考えるのか?

 

ビン ラディンやフセインには忠誠を誓う者たちがいた。

ビン ラディンの場合は世界中にいたし、復讐心により強化された忠誠心を持つ者も多かったろう。そのような人だと、生存が確認されたビン ラディンに命令されたら、自爆テロも辞さないだろう。だから、首実検が必要なのだ。

 

菌の場合はどうか?

 

ビン ラディンへの忠誠心のようなものを持つ者が菌の配下には居るのだろうか。

菌の命令に服従する理由は菌への恐怖心だと思われる。

だとすると、実際の生死とは関係なく、金が死んだ、力を失った、復帰の見込みはなさそうだという確度が高い情報が広がれば、菌の命令に服従する理由は無くなり、北朝鮮軍の機能は停止する。

オスマントルコのイェニチェリのような小児を集め洗脳された部隊もいるだろうが、彼らにも頭脳はあるのだ。

 

北朝鮮軍でも上級指揮官ともなれば、米軍の強さを知っているだろう。

歩兵部隊なら、栄養失調で背が低い兵を見れば、トホホと嘆息する。

戦車部隊なら、燃料不足と故障した骨董戦車を見れが、ガックリくる。

空軍なら、レーダーの電源すら入っていない状況を見れば、コリアダメだと諦める。

 

米軍が菌の隠された培養地の多くを滅菌し、軍の主要陣地を派手に攻撃し損害を与え、電波妨害をして通信を混乱させる。

虎の子の大砲が潰され、通信が混乱すれば、指揮官は菌体制はもうおしまいだと判断する。

 

北朝鮮の指揮官が昇進できた理由は異論を唱えられるからでは無い。誰に付くか計算高いからだ。歴史的に見ても事大主義は朝鮮民族に骨絡みだ。

そんな朝鮮民族がマジやばくね?と感じた時、部隊を動かして、米軍に損害を与ようとするだろうか?

ベトナム戦争ソンミ村虐殺事件ですら、命令に従っただけの兵士は無罪で済み、指揮官のカリー中尉は終身刑だった。これが民主国家の軍事法廷だ。

だが、北朝鮮の軍隊では不始末をしでかせば一族郎党もろとも死刑と強制労働になる。

となれば、隣の陣地が潰され、誘爆が起きているような時、反攻命令が来たとしてもそれにに抗命するだろう。

もし、従ったとしたら、停戦後、楽しい未来が待ってると彼らは夢想だにしないからだ。彼らは米軍様のご機嫌を取らねばと焦る。同士討ちや下克上を始める。


金正恩の首実検は必要ないのだ。