民進党三国志

民進党は希望の党派、無所属、民進党と立憲民主党に分裂した。

 

そして、ほとんどの政治家は首相になる夢を持つ。それが無理なら鶏口となるとも牛後となるなかれ、だ。

 

時は戦国。

 

眠沈藩の藩主は、後ろから前原前後守ことバートル バタトルジ強制性行傷害容疑者(TBS)だ。

彼が支配する眠沈藩は醜淫地方と惨陰地方からなる。眠沈藩の金蔵には150万両の金が唸っている。

 

眠沈藩の先代村田二重守蓮舫丞の悪政の後、眠沈藩には人災と性病が相次ぎ、前原藩主も性病に感染してしまった。性病流行という恥態で眠沈藩の威光は失われ、幕府と他藩から軽んぜられ侮られるようになってしまった。この機を逃さず、幕府が合戦を仕掛けてきた。前原藩主は正しく戦況を判断、醜淫地方の部下を新興の稀望藩等へ避退させた。だが、これは彼の権力基盤を弱めることでもあった。

 

惨陰地方には豪族が割拠していたが、評議中でも駆馬に夢中だった小川主馬守が台頭してきた。眠沈藩が磐石なら、小川守に国主の地位を窺うだけの兵力も人望も無かったが、混乱に紛れることで、主馬守だけあって、一頭地を抜くことができたのだ。

 

稀望藩へ難民として押しかけた者のうち、あまりにも怪しげなる者は参陣を拒否されてしまった。

稀望藩には先に眠沈藩を脱藩し女首領様の帷幕に参じた者もいた。難民の大多数は、先に帷幕に参じた者や女首領様の股を潜り、あまつさえ、陰茎舐めや陰核舐めおろか臀部接吻(Kiss My Ass)や悪臭門舐めまでした。だが、中にはそれを厭い、下風に立つことを潔しとしない者もいた。

 

拒否られた物たち、潔しとしない者たちや逃げ場が無かった者達が蝟集して立件藩を作り、枝野甲冑守が藩主となった。枝野甲冑守は威勢は良いのだが、実は臆病と知れ渡っている。また、嘘を平気でつくことも民に知られ、人心をつかめるとは限らない。

 

結果として、幕府、希望藩、立件藩とその他の諸藩の間で乱戦が繰り広げられることとなった。

 

合戦の行方は未だ定かではないが、このところ、稀望藩は劣勢のようだ。恐らく、眠沈藩出身の者の多くは討死するだろうと予測されている。

 

気の早いものは合戦後の情勢を占っている。

 

前原前後守藩主は金蔵を抑えてはいる。だが、権力基盤も評判も弱い。金蔵を支配したい惨陰の小川守の下剋上に耐えきれるだろうか。前原藩主は小川守に対抗するために金蔵の金子を餌に稀望藩へ逃げ出し生き残った者を呼び戻そうとするだろう。

前原前後守にとり幸いなことに稀望藩女首領様の鍍金が剥げ落ちて無能ぶりが明らかになってしまった。さらに、悪いことに、稀望藩には蓄えが無い。新興の稀望藩だから、体制固めも領土支配も未だできていない。再脱藩希望は多いかもしれないが、果たして悪評芬芬の前原藩主の下に帰参するだろうか。女首領様に醜聞ネタと言う睾丸を握られている者も居るだろうし、元来眠沈藩では意見の対立が激しく帰参した者の顔ぶれによっては、残留するものもの少なくはないと思われる。ここでも、鶏口となるとも牛後となるなかれ、が成り立つ。何しろ、新興稀望藩には弱小とは言え出世の機会は大いにありそうなのだ。

 

稀望藩は新参者が多く統一が取れていない。新参者が勝手に眠沈藩の戦法を使っているのだ。とは言っていっても、稀望藩戦法が評判が悪く、眠沈藩の戦法はそれなりに有効だ。

 

戦禍から免れている惨陰地方だが、今後ははじり貧が予想される。だからこそ金蔵を手中にしたい。手中に収めれば、50家足らずに150万両。1家当たり3万両。今度の合戦で減ったとしても2万両。現代価値にすれば2億円。隠居後の資金としては十分なのだ。

 

惨陰と立件藩は同じ弱点を持つ。小川守と枝野守はどさくさに紛れてリーダーの立場にいる。だが、これは、戦後も続けられるだろうか。そもそも、枝野守には討ち死にの噂もある。

 

惨陰と立件藩が合同する可能性もあるが、金蔵を我が物にしたい小川守が合藩を受け入れるだろうか。受け入れたとしても、一度権力の魔味を知ってしまった小川守と枝野守の藩主争いは熾烈なものになるだろう。

 

稀望藩は合戦の不首尾を咎められ女首領様は閉門蟄居とまでは行かなくとも隠居はやむなしとするところだ。院政を敷く可能性もある。院政の可能性は女首領様がどれだけの新参者の睾丸を握っているかによる。玉木戎衣(じゅうい)守賄郎などはきっと握られているに違いない。

合戦の最中なら、「恩賞(除名、比例名簿からの削除=比例復活無し)無しよ、うふふ」という女首領様の脅しは、戦況が芳しく無い者たちには有効だが、合戦後はこの脅しが聞かない。稀望藩の悩みの種だ。