またまた朝日のオウンゴール ダブスタ朝日vs小川・飛鳥新社訴訟

繰り返しとなりますが幸いにも私は被告にも原告にも容疑者にもなったことはありません。

裁判の傍聴にも行ったことはありません。ですから、本稿で取り上げたことが裁判で朝日に不利になるのかは分かりません。ですが、受ける印象は

 

朝日ダメだな。

 

 

朝日の東京報道局ですら自社の記事を飛ばし読みするようです。

自社のドイツの放射性廃棄物最終処分場についての記事に「そこは南国のように暑かった」とあるのを見つけました。Twitterで「放射性廃棄物の崩壊熱なのでしょう」を付け加えて「そこは南国のように暑かった」を流してしまいました。反原発記事が書けると喜びに我を忘れてしまい、不注意になったのだろうと推測します。

元記事には2022年に運用開始できるかもしれないとあるのですが、東京報道局はそれを見落としてしまいした。

 

ここで東京報道局は意外なことをしました。

放射性廃棄物の崩壊熱が強烈なので時空の壁を破って未来から現在に伝わったのだと「科学的」説明する代わりに、なんと、ミスを認めてしまったのです。

 

一般に窮状のしわ寄せは現場に重くのしかかるもの。〈エビデンス? ねーよそんなもん〉の高橋純子(46)元政治部次長と違って、このミスで小川榮太郎さんから5000万円、飛鳥新社から5000万円取れないのはキツイと東京報道局は判断したのではないかと推測してしまいました。

 

ところで、私も東京報道局並みのあわてもの。また東京報道局並みに頭が悪く読解力もありません。いやいやもっとひどいでしょう。朝日に訴えられたくないので予め謝っておきましょう、<謝1>を見てください。

 

朝日の訴状(

http://www.asahi.com/shimbun/release/2017/20171225.pdf

)

を読んでみました。

 

4ページに木村真豊中市議が持ち込んだネタについて書かれています。小川氏の本には、朝日の、木村市議のネタを取り上げるには客観性が足りない、ついては提訴しなさいよ、提訴すれば記事にできるという「助言があった末でのこの記事だという」という内容が書かれています。

朝日はそんな助言はしていないなどと訴えています。

でも、「安倍晋三記念章学院」が実は「開成小学校」だったことが判明した時、籠池容疑者が言ったことを記事にしただけだと強弁したのは朝日でしたね。

朝日は他にも伝聞を問題にしています。

 

6ページに、小川氏は、朝日が「『総理の意向』でないことが分かってしまう部分を全て隠蔽して報道し続けたのである。」と主張しているとあります。

朝日の主張は訴状の8ページに書かれています。

今治市の大学設置時期について最短距離でとの総理のご意向を実現するためには、

国家戦略特区諮問会議の決定とし、

総理からの指示に見えるようにするのがよい

との趣旨が明らかである。

原告の取材に対し、文部科学省関係者もそのように説明した。」

とあります。

 

あれあれ、作成者に聞いたのではないのですか。

文部省関係者とやらの説明が正しいという証拠は?

 

1.「最短距離でとの総理のご意向」が特区全般に向けられたものでは無く、今治市の大学設置にのみ向けられたものか明確になっていない。

2.仮に大学設置のみに向けられたものだとしてもその意向はどのように得られたのか?

総理「急がなくともいいよ」

官僚「でも、総理、早い方がいいですよね。」

総理「そりゃそうだね。」

官僚「最短の方がいいですよね。」

総理「うん。」

というようなやり取りだと「ご意向」の強さは落ちる。

3. 「総理のご意向」「官邸最高レベル」が伝聞である。

4.「文部科学省関係者もそのように説明した」の文部科学省関係者とはビーチ前川のことだと思うが、彼が文章の出所でかつ現政権に恨みを持っていると思われるので証言能力は低い。

5.訴状にある「国家戦略特区諮問会議の決定とし」ですが、もともとこの案件は国家戦略特区諮問会議の案件です。ですから、わざわざ「国家戦略特区諮問会議の決定とし」するのはおかしい。

 

次は、結構問題だと思います。

朝日は例えば

『2017-12-25

小川榮太郎氏ならびに飛鳥新社に対する訴訟提起について』

(http://www.asahi.com/corporate/info/11264607)

で「本社には一切の取材もないまま」と文句を垂れている。

ならば朝日は加計学園問題について総理や「官邸の最高レベル」に取材したのか?

取材もしてない記事を600万読者に幾多となく届けたのか?

 

<謝1>別稿[謝]を見てください。