BPOの「救急車は止められていない」は切り取りデマ

BPOニュース女子#91を審議した。その意見書では基地外活動屋が救急車を止めた事実は無いとまくし立てている。

 

BPOの検証には別稿で触れるこじつけがある上に、メディアがよくやる「切り取り」も行なっている。

ニュース女子#91(

https://youtu.be/YUR_72tQEnc?t=465

)

youtu.be

では次の写真を提示した上(7:46)で

f:id:dangun:20171228190719p:plain

 

「救急車も止めたという話をがあるんですけど」と問いかける。この時「過激派が救急車も止めた?」というテロップも出ている。

続いて、肯定する答え流れる。

BPOはこの答えを問題視し、表面的な調査で虚偽と決めつけた。

 

テロップの過激派という形容を問題視する人もいる。けれど、上の写真のように車でバリケードを作って交通を遮断してしまう方法は、逆上でもしていない限り、普通の人々はやらない。そして、逆上は長くは続かない。写真のような交通封鎖は日常的に行われている。

よって、普通の人々が逆上してという理由づけは成り立たない。

 

過激派と指定することで「普通の反対派はこんなことはしていませんよ」というメッセージも伝わるのだ。

 

救急車の問題に移る。

上の写真は流石のBPOも虚偽とはしていない。

このような道路封鎖が日常的に行われているということも虚偽とはしていない。

BPOは17ページで

「現場に出動する救急車を実力で妨害する行為は、その態様により公務執行妨害罪、威力業務妨害罪にも該当しうる犯罪行為である。しかも人命にかかわる場合もありうるのである」

と書き、

「事実の存否について、まず 消防や警察に事実確認を行うことは取材の基本であり」

と続けている。

 

だが、BPOですら問題としていない上の写真のような状況に遭遇すれば、呼ばれた救急車の到着と搬送が遅れることは明らかだ。写真の道路封鎖の状況だと停止した車の行列ができる。救急車が来ても通路が開くまで停止せざるを得ない。

したがって、取材の要は無い。

 

逆にBPOは自らの調査で「救急車に停止してもら」ったという証言を得ていながら、通報を行わなかったばかりか、基地外活動家の犯罪行為を封印しているのだ。

 

BPOはその意見書の(

https://www.bpo.gr.jp/wordpress/wp-content/themes/codex/pdf/kensyo/determination/2017/27/dec/0.pdf#page=13

)の

13ページで

「反対運動によ る渋滞の列に救急車がいたという情報が仮にあっても、

それは反対派が実力で救急車を止めたという本件放送の伝えた事実とは趣旨をまったく異にしており、

到底その裏付けにならないことは明らかである。」

と書いている。

まず、「反対運動による渋滞の列」は間違いだ。これでは、まるで、平和的なデモ行進の副作用で交通渋滞が起きたみたいではないか。彼らは意図的だ。「反対運動のバリケードなどの交通妨害による渋滞の列」が正しい。

したがって、BPOの結論は間違いだ。

 

結果的に、もしかしたら意図的に、BPOは逮捕者も出している基地外活動家に加担している。

 

BPOは森を見ず木だけを見る愚を犯している。