礼儀でも、朝鮮化する日本

日本と朝鮮では文化が違う。

 

日本では西洋風の礼儀作法の影響が強い。西洋では軍人と女性以外は屋内入ると帽子を脱いだ。我が家の家宝「サザエさん」の初期を読むと戦後の日本でもそうだった。

 

だが、朝鮮では帽子は被ったまま。

 

最近では日本でも帽子を取らない芸能人も多い。確かに帽子掛は珍しくなってしまったが。

 

日本では身内に言及するときはへりくだる。

「弊社の製品を御社に」のように。

弊社の「弊」は、旧制高校の学徒が好んだスタイル弊衣破帽(ボロボロの服に破れた帽子)の弊と同じ意味を持つ。

 

日本では新入社員ですら対外的には社長を呼び捨てにする。

同姓の上司がいる場合なら、「社長の安倍が」と区別はするが敬称はつけない。

更には、社長をも次のようにへりくだらせてしまう。

「安倍は~と申しておりました。」

 

ところが、朝鮮では違う。

「わが社の社長様は~とおっしゃいました」と尊称をつけ尊敬語まで使う。

 

時代の変化と言えばそれまでだが、常識的な作法が通じない人が増加している。やはり、デフレ下の就職氷河期で正規採用されず作法を学べなかった人が多いからなのか。

 

麻生財務大臣が部下の(であった?)佐川前国税庁長官を国会の質疑で「佐川」と作法通りに呼び捨てにした。これを問題とする国会議員まで現れてしまった。そんな礼儀作法を知らない議員は立憲民主党逢坂誠二衆院議員だ。同僚の辻元清美議員はかって「総理殿、総理殿、総理殿」ではなく「 そーり、そーり、そーり」と作法に適った呼びかけをしたのに。誤って学んでしまう人もいるものだ。

 

麻生大臣が敬称をつけなかったことへの批判は、偉ぶっているとか、前国税庁長官を罪人扱いしているとかだ。

真っ当な批判、「退職したので部下では無い。なのに呼び捨てにしている」は無かったように思う。

 

国税庁長官の知り合いはいないのでよく分からないのだが、依願退官願を出して受理されたその日に退官できるのだろうか?

民間会社だと佐川前国税庁長官のように急に退職することになった場合は、有給休暇が溜まっているケースが多い。退職日は退職願を出し受理された日ではなく有給を消化し終わった日になるようだ。職員にとってはその間の給料も出るし、会社にとっても労基法的な問題が避けられるので都合が良い。

 

国税庁長官でも同様では無いかと思う。とすれば、佐川前国税庁長官は麻生大臣が敬称をつけなかった時期は、まだ、形式的には部下だったのかも。