ビーチ前川「数学、必修から外せ」->「放射能汚染血欲しい?」庭山由紀市議

教育問題に詳しいという触れ込みのビーチ前川喜平氏が東洋経済(2018/04/14)

上で

　退学者は貧困になりやすい。

　よって中退者を減らすべきだ。

　そのためには数学を必修から外せ。

という論理を展開されました。

さらに

「数学は義務教育までで十分」

「(論理的思考能力は)国語の授業でやったらいい。」

とも言ってます。

ビーチ前川は前掲の中で「ほとんど中退で」「けっこうあった」(下線は私)と印象を語るだけで具体的な数値を示していません。

他の人だとどうでしょう。

東京大学理学部数学科および経済学部経済学科を卒業しプリンストン大学研究員を経験された高橋洋一氏は

「高校の中退理由は、「学業不振」が1割弱、「学校生活への不適応」が4割、「進路変更」が3割強である。」(https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180417/soc1804170006-n2.html)

と数値を挙げられています。印象だけのビーチ前川とは大きな違いです。

ビーチ前川は自分がヤッたとする出会い系バーでの貧困調査(笑)を証拠として挙げています。けれど、甲子園球場で阪神ファンの比率を根拠に日本人の80%は阪神ファンだと断じる人がいたら、嘲られるでしょう。あるいは4.14 国会前緊急抗議行動暴動参加者を調査して日本人の100%が安倍総理退陣を求めていると結論したら、朝日とその追随者以外からは呆れられるでしょう。

ビーチ前川の学歴は東大法学部のみ。年齢はビーチ前川が1歳年長です。1歳違うだけなので東大のレベルが大幅に変化したことは無いと考えられます。ビーチ前川は文科省事務次官で文科省トップ。高橋氏は財務省に入省し内閣参事官で退官。職歴は高橋氏が著しく劣っています。まさに文科省は三流省庁の名をほしいままにしているだけのことはあります。

前置きが長くなりました。ビーチ前川の主張が通るとどうなるのでしょう。

庭山由紀群馬県桐生市の市議(当時)の2012年5月24日のtweet

「献血の車が止まっているけど、放射能汚染地域に住む人の血って、ほしいですか？」

が"Fact Check 福島”様に2018年3月20日(http://fukushima.factcheck.site/life/1530に取り上げられました。

由紀ちゃんは「訂正も謝罪もしない」「献血量が激変しても仕方がない」とも発言しているそうです。

ここで由紀ちゃんの経歴を見てみましょう。(多分綾瀬はるかに似せるように修正した後の)写真はこれ。

この人のプロフィールを見ると

1968/08/10生。日大農獣医学部卒業(獣医師免許を持っているかは不明。農獣医学部は日大農学部と東京獣医畜産大学が合併してできた名称)、名大大学院国際開発研究科修了(学術修士)、日大大学院農学研究科修了(農学博士)。

極左連隊ユニオンに参加しているようです。

この経歴から見れば、論理的思考ができそうなものですが。

「献血の車が止まっているけど」とあります。場所が桐生市なのかは定かではありませんが、避難地域では無いことは明らかでしょう。

塩分濃度が同じ複数の醤油をブレンドしても塩分濃度は変わりません。ですから輸血を受けても問題はありません。

仮に汚染があるとしましょう。仮にですよ、念のため。

・最初に問題にすべきは血液の汚染の程度なのかですが、述べられていません。

・献血はセンターに集められブレンドされます。すると希釈される可能性があります。

・一人への輸血量にも触れられていません。

・人体は入れ替わってます。血液も成分は再利用されつつ入れ替わります。時間経過に伴う汚染レベルは下がると思われますが、これも考慮されていません。

・由紀おばちゃんは「放射能汚染地域に住む人の血って、ほしいですか？」と輸血拒否を示唆しています。輸血拒否ですぐ死んでしまう可能性と、(もしかしたら)何十年も後で癌で死ぬ可能性はどちらが高いのでしょうか。これも検討されていません。(エホバの証人信者の親が両足を轢かれた10歳の子への輸血拒否して子供が死んでしまった事件がありました。この時の輸血の処方は500ml。26kg(8歳)の子供の血液量は約2l。)

ビーチ前川の数学は必修から外せという主張が通るなら、上記のようなことを考慮する能力は失われてしまうでしょう。結果として由紀ちゃんのような人に騙されて死ぬ人が増えてしまいそうです。