老人の7割は安倍支持になる サンモニ寺島実郎の現実遊離

日本の高齢者の7割以上の人が今の政権を支持していくという流れがある。背景にはこの政権下で株が2倍になった。株の7割以上は高齢者が持っている。

 

上記はサンデーモーニングでの寺島実郎翁の発言だ(藤原かずえ様 https://twitter.com/kazue_fgeewara/status/1013225385348100096

 )

 

寺島翁はWikipediaによると1947年生まれ。高齢者の一人なので上記発言は重みが…無い。

翁の経歴を見ると三井物産に入って業務部総合情報室長や三井物産戦略研究所で会長をやって多摩大学の学長もした。

まともそうな経歴なのにこんな老人特有の症状が出ているような発言をするとは。翁が行う(として)戦略研究の貧しさが予想できた。

 

多摩大学楽長ということに更に触れておく。昨今、大学教員の発言を見ると学生の就職率が上がったと喜んでいる。少なくとも、その点では大学教員の多くはアベノミクスを良としている。多摩大学二つの学部の偏差値は35.0と37.5。翁は教授も兼任していることになっているようだ。もし、本当に学生と接しているのなら、安倍総理に足を向けては寝られないはずなのだが。

 

・「この政権下で株が2倍になった。」

嘘は言わないこと。

民主党末期の株価は8500円程度。2倍なら17000円程度でしかない。確かに安倍政権発足時の株価は1万円を超えていたが、これはご祝儀相場と景気が良くなることを織り込んだ結果だろうと私は判断する。

 

更に、東芝の株を持っている人はどうなんでしょうね。株にはあたりはずれがあるのだ。

 

・「株の7割以上は高齢者が持っている。」

株には枚数と時価がある。株の7割とは時価でなのか、枚数でなのか区別しないと正しい分析はできない。

 

次に、株を持つ高齢者は平等に分けて株を持っているのか?

ミュージカル「マンマ ミーア」にも使われたAbbaの曲にWinner Takes it Allという曲がある。勝者総取りという意味だ。Abbaの曲は失恋の詩だが、金銭面でもこれは成り立つ。

会長や学長を務めた翁のような高齢者が7割の全てを取っていたらどうなのだ?残りの敗者は「株価2倍」の恩恵は受けられない。翁のロジックからすれば、敗者は政権を支持しない。

 

藤原氏Twitterのreplyにhanab_yi @hanab_yi様が日経調査の年代別政権支持率のグラフ掲載していた。それを見るまでも無く高齢者は政権不支持だ。麻生財務大臣も新聞を読む高齢者は政権不支持だという趣旨を述べ、メディアの袋叩きに遭った。

 

翁の老人特有の症状が出ている迂遠な精神にはこのような雑事は届かないのだろう。

 

だいたい、平等に高齢者が株を持っているなら、老人福祉の問題など大きな懸案にはならないのだ。

 

そもそも、サンデーモーニングが続いているのは貧しいお年寄りが多いからだろう。

 

寺島翁は団塊の世代。賢くもなさそうな彼があげた業績は日本経済が円安で好調だったからと見るべきなのか。

いやいや、「株の7割以上は高齢者が持っている」ことを、高齢者の7割が株を大量に持っていて「この政権下で株が2倍になっ」てにんまりしていると騙す手口に長けていたと見るべきなのだろう。