古谷経衡さんが『偉大な保守の政治家、翁長雄志氏の愛国心』という文章(https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20180810-00092551/ )

を寄せた。

 

古谷さんは「沖縄の先祖からの土地を米軍から取り戻す。沖縄の先祖からの土地をこれ以上米軍に渡さない―。沖縄における反基地運動を支える根本的なこのような姿勢を評するに、これ以上の愛国的、保守的姿勢は無いだろうと思う。」と書く。

続けて

「にも関わらず、ひたすらアメリカに追従することを=愛国、保守とはき違える本土の「自称保守」は、沖縄県のこのような悲痛な先祖からの土地回復の叫びを売国奴、左翼=パヨクだのと罵っている。

(以上強調は古谷さん)

 

「沖縄の先祖からの土地」である普天間基地返還に反対しているのは翁長らだ。

しかも、普天間基地は飛行機事故の危険を承知の上で移り住んできた人々の住居に囲まれている。承知の上とはいえ、事故が起きれば参事になりかねない。古谷流に言うなら「愛国心」溢れる翁長は陛下の赤子である人々を危険にさらしも恬として恥じない。これが、愛国心溢れる人の行いと言えるのか。

 

翁長の「愛国心」について言うのならこんな例が浮かんできた。

愛国心溢れる復古主義者が、「日本の武人の魂は日本刀にある。銃は南蛮の武器だ。そんなものは捨てて自衛隊は日本刀、弓、槍で武装すべきだ。」

だが、この主張は日本の武装を弱めたい国々を利する。

仮令、兎が「自分は狼だ」と言っても、兎の形をして、兎のように跳ね、兎のように食べれば、それは兎なのだ。

仮に翁長が愛国心を持つとしよう。だが、翁長を担ぐ者共はどうなのか。

 

敵の予想進入路に陣地を築き、抑止力を高めようとした時、先祖伝来の土地だからと供出を拒む人を愛国心溢れる人とは呼べない。我利我利亡者と呼ぶ。

 

基地の地主には本土の人も多い。先祖伝来の土地を重んずる人々が、他人に土地を売っても良いのか? 更に言うなら、本土の地主は日本人だけなのか? 日本国籍を持っているとしても村田蓮舫のような日本国籍が便利だからと言う人はいないのか?

 

また、彼は以下のようなデマも書いている。

「あまつさえ本土の「自称保守」は、沖縄の反基地運動が中国や韓国といった諸外国からの工作員が混じっているとか、反基地運動にある種の政治団体からの日当が支払われている―等のデマを地上波で堂々と放言し、その余りにも嘘と捏造にまみれた番組内容がBPO案件になるなどの騒動に発展している。」

 

基地外闘争での逮捕者に朝鮮人はいないのか?

辛淑玉を構成員とする団体は資金援助を申し出てている。

本土の関西生コンのような組合が沖縄に出張ってきている。組合の動員には日当が払われるのが一般的なのだが。

古谷さんはBPOにも触れている。ところがBPOの構成員は反基地運動をしている者たちと被る。丁度、朝日新聞のように不祥事を起こした企業や団体がお手盛りの「第三者委員会」とやらをでっち上げ、「基本的には問題ありませんでした」と言うのと変わりはない。

古谷さんは「余りにも嘘と捏造にまみれた番組内容」と書いているが、BPOの報告書ですら基地外活動家が救急車を止めたと書いているのだ。

 

(文中一部敬称略)