写真撮ったがレーダー照射していない 韓国レーダー照射

韓国海駆逐艦広開土大王が海上自衛隊P-1哨戒機に火器管制レーダーを照射した。

 

この事件について文氏朝鮮の言い分はコロコロ変わる。今は何と言っているのか定かでは無いが、一時は、火器管制レーダーSTIR-180に付属するカメラでP-1を追跡し写真を撮っただけと主張した。

 

広開土大王はSignaal社(現Thales)のSTIR-180火器管制レーダーを搭載している。STIRはSignaal Tracking and Illumination Radarの略(日本語 Wikipedia 「STIR/STING」では”Illuminationg”となっているが、これはtypoだろう)で、これは、追跡と照射レーダーの意味。目標にレーダー波を当てて「明々(あかあか)」と照らし出し反射波の発生源(即ち、目標)を目指してミサイルが飛んで行けるようにする。

尚、180はアンテナの直径。

 

STIRシリーズの現在のオプションにはテレビ/赤外線によるトラッキングがある(Thales社 https://www.thalesgroup.com/en/stir-tracking-and-illumination-radar)

"All STIR configurations have optional TV/IR tracking capabilities.”

とあり、テレビ画像と赤外線(TV/IR)だけで追跡ができろようだ。だが、広開土大王がこのオプションを採用していたかは不明。広開土大王の就役は1998年。技術的にはTV/IRは可能になっていたが当時このオプションがあったかは不明。一般的傾向として韓国軍は見栄を張って装備を買っているように見える。役に立つが目立たないTV/IRトラッキングを見栄っ張り韓国が買うだろうか?

TV/IRトラッキング機能が無くても航空機を追跡し写真を撮る手法はある。但し、リスクを伴う。STIRのレーダー本来のトラッキング機能を使ってアンテナを動かす。これでアンテナに装着したカメラを航空機に指向し、撮影する。これなら技術力が低く自主開発能力に乏しい朝鮮民族でもたやすくできる。この手法のリスクは火器管制レーダーで航空機をロックオンしなければならないこと。1998年当時なら南朝鮮にも良識は残っていたろう。多分、稚拙な自主改造など行わず、オプションを付けて買っただろう。

それを支持する事実もある。防衛省がレーダー照射事件の最終報告(http://www.mod.go.jp/j/press/news/2019/01/21x_3.pdf)

の『韓国海駆逐艦「クァンゲト・デワン」に対する飛行実績(2018年度)』項に添付された写真3葉の内2葉では、STIR-180が日本の対潜哨戒機を指向している。この2回も文氏朝鮮海軍は火器管制レーダーで照射したのかもしれない。海自が我慢した可能性もあるが、おそらく照射しなかったのだろう。となればTV/IR機能使った可能性が高い。

尚、広開土大王はSTIR-180を2基装備している。2葉の写真で哨戒機を指向しているSTIR-180はいずれも後部に配置されたもの。これは物理法則に基づく哨戒機の飛行パターンによると思われる。哨戒機は観察時間や撮影時間を長くするために対象艦船の艦尾方向から接近すのだろう。すると哨戒機を追跡するSTIR-180は艦の後部に配置されたものになる。

 

さて、防衛省の動画を見るとSTIRはP-1を指向している。そしてP-1側はそれを認知している。レーダー照射したにしろTV/IR追跡をしたにしろ追跡を受けた側は文氏朝鮮に攻撃意図があると推測しても、それは妥当だ。