萩谷麻衣子「主人と言っては駄目。主人の反対は奴隷」『そこまで言って委員会』で
月間Hanadaの『一定不易』(2019/06)で加地伸行さんが2019/03/31の『そこまで言って委員会』を取り上げた。
タレントの萩谷麻衣子さんが
<「主人と言っては駄目。主人の反対は奴隷」と。>
と発言した。
<夫を主人と呼ぶと、妻である自分は奴隷と化してしまう>
と加地さんは続けた。
加地さんは家庭における主人の対義語は主婦だと指摘された。
主人は多義語だ。実際、小規模のお店などの長を主人と呼ぶがこの場合でも対義語は丁稚とか番頭とか雇い人。奴隷ではない。
お茶会でも亭主を主人と呼ぶケース(表千家不審庵様 http://www.omotesenke.jp/list5/list5-1/list5-1-2/ デジタル大辞泉「亭主」)もある。反対はお客か半東。
そもそも、日本では久しく奴隷という地位は無い。なのに主人の対義語として奴隷を思い浮かべる萩谷麻衣子タレントの頭は日本の常識からはずれ歪んでいる。
加地さんは家庭における主人の対義語は主婦だと指摘し、萩谷麻衣子タレントの誤りを指摘した。
私は彼女のいやらしさを指摘する。
主人は先に書いたように複数の意味を持つ。その中からテーマには相応しくない一つを取り出し、テーマを変質させ、おまけに、不適当な用語である奴隷を取り出し、意味を捻じ曲げる。
実に弁護士らしい詭弁だ。