室井祐月って人情の機微が分かるのか?
幸いにして室井佑月冷人(49)の小説を読んでいない。それゆえ不幸にして彼女の低能力を指摘できない。
AERAdot.に室井冷人が『室井佑月「北朝鮮みたいにしたいんか?」』(https://dot.asahi.com/wa/2019042400009.html)
を掲載した。塚田一郎議員の忖度発言を扱ったものだ。
ミラーニューロン説によると、人は他人の行動を自分の行動としてシミュレーションすることで他人の想い感情を再現できる。本を渡された老人がキョロキョロしている。眼鏡を差し出してあげる。これも忖度だ。
森友加計学園騒ぎで忖度は広く冗談の対象となった。例えば、週刊文春2019/04/25のタンマ君(東海林さだお)では新入社員を使って忖度を笑いのタネにした。
私には、塚田議員も忖度を利用して講演の「掴み」をしようとしたように見える。成否はさておくが。
室井冷人は
<これで、森友や加計や勤労統計調査手法変更問題でうっすらと見えてきた“ワル”の構図がはっきりした。しかも、これまでそんなもんはない、といってきたワル側が失敗し、自らその姿をさらした形。>
と結論づけている。これを検証する。
忖度が悪い方向に働くケースは例えば次。
脅傘組組長示威が手下がいる場で、「偉人、ありゃあ為にならんな」と呟く。手下の吉夫(よしふ)が飛び出して、偉人を殺す。
これは悪事が明確だ。だが、今回問題となっている下関北九州道路建設が悪いことだと室井冷人は示せていない。
確かに、室井冷人は
<その道路を造るには2千億円から2700億円もの費用がかかり、絶対に必要なものではないと判断され、凍結されてきた。>
と書いている。
妊娠と聞いて、新たにおじいちゃとおばあちゃんになる両親がランドセルを買うと言い出した。まだ、<絶対に必要なものではないと判断され、凍結されてきた>。赤ちゃんは成長して5歳になった。果たしてこの時点でも<絶対に必要なものではないと判断され、凍結>して良いものだろうか。
一般に物の故障率はU字カーブを描く。最初は初期故障が起きる。その後安定期に入り、耐用年数が過ぎる頃また故障が起きだしてくる。<新聞報道などを簡単な言葉にしていえば>関門トンネルを通る道路は年に200回も交通どめになり、住民は不便と感じ経済的損失も生まれている。
テレビを新調して2、3年後に4Kテレビが出てきた。まだ、4K放送も始まっていない。テレビの買い替えは<絶対に必要なものではないと判断され、凍結>されても当然だ。4K放送も始まり、ネットにも4K動画は豊富になった。更に、来年はオリンピックもある。果たして<絶対に必要なものではないと判断され、凍結>できるだろうか。
室井佑月冷人(49)の時計は止まっている。「性の小説」コンテストに入選した栄光の時間で。
なお佑月冷人は
<この国を、北朝鮮みたいにしたいんか?>
と結ぶが、果たして北朝鮮で忖度が幅を利かせているだろうか。
支那の熟語に鶏肋がある。三国志演義では魏王の曹操が呟くた鶏肋を忖度して撤退と解釈した部下の楊修を処刑した。後に曹操は楊修を再評価するが、楊修は生き返りはしない。教養溢れる北朝鮮の人民、忖度の結果が悪く出た実例がゴロゴロしている北朝鮮で忖度しようとする蛮勇の士は国に溢れているのだろうか。