津原泰水はバイトテロ。消費者保護はどこへ?

週刊文春2015/05/30に掲載された能町みね子さんの『言葉尻とらえ隊』は津原泰水さんと見城徹さんのバトルを取り上げた。

 

私はこのバトルは津原泰水さんによるバイトテロだと思う。

 

寿司屋にバイトが二人。百田さんに才能があるからか、人気が出た。もう一人のバイト津原さんは何が気に食わないのか、百田さんの悪口を言い始めた、「百田さんの握り方はリベラル教的に不浄だ」と。しかも、(能町さんも認めるように)執拗に。

悪口はだんだんひどくなり、見境がつかなくなり、「百田さんのお寿司、おいしいね」と話した一般客に絡むほどになった。

店長の見城さんは津原さんに注意するが止めない。

 

バイトテロは、多くの場合、テロした側が悪いとされる。見城さんは津原さんを優遇してきた。ということで津原泰水さんの分が悪い。

 

能町さんは見城さんが津原さんの実売部数を公表したことを

<他人の収入を暴露するのと同じような暴挙です>

と言う。だが、果たしてそうなのだろうか。

 

バイトの津原さんは複数のバイトをしている。見城さんは「うちでは1800円払っていました」と言っただけ。「収入を暴露」したとまでは言えない。

 

この点について、能町さんと同じ立場に立つ人は重要なポイントを見落としている。

 

消費者保護だ。

 

商品を買うか迷っている時、人気が無いと聞けば買わない。津原泰水さんの本も同様に扱われて然るべきだ。

 

能町さんは

<売り上げを伸ばすのは出版社の役目です>

と書く。

確かに、そう言う面もあるだろう。だが、営業努力をしても売れないものは売れないと思う。

 

この点について別の論点に移る。寿司屋の喩えに戻る。津原さんが握った美味しくない寿司を大々的に宣伝して大量に売ったとしよう。

これで良いのだろうか?

「あそこの寿司はまずい」と悪評が立ち客足が遠のく。

 

出版社も同様だと思う。