リテラシーが無い毎日新聞が「歴史リテラシーの不足」と主張 終戦の日の社説

変態 毎日新聞が社説『終戦の日と戦後処理 世代をまたいで辛抱強く』(https://mainichi.jp/articles/20190815/ddm/005/070/063000c)を掲載した。

 

毎日は

<昭和から平成、令和へと時代を経ても、戦争の後始末がいかに困難であるかを物語る。一度手を染めると、修復するのに何世代もかかるのが戦争の宿命だ。>

と概括する。

それは正しいのか?

米英仏独墺露で賠償云々と今でも言っているのだろうか。日本が朝鮮を併合したように、ドイツはオーストリアを併合した。オーストリアはドイツに賠償を今でもしつこくせびっているのだろうか。

もしかしたら、言っているのかもしれない。だが、報道は無い。さては変態毎日新聞情報隠蔽をしているな!!(笑)

 

平和条約を結び、条約上の義務を果たしたなら、戦後処理はそれで終わり。その後の問題は各々の国内の問題だ。

 

この社説に見出し「歴史リテラシーの不足」がある。

そこに

<こうして1951年9月調印のサンフランシスコ平和条約は、日本に十分な支払い能力がないことを認めて、役務提供という日本に有利な賠償方式が採用された。>

とある。

 

まず第一に毎日の認識不足を指摘しておく。クラウゼヴィッツは「戦争は他の手段をもってする政治の延長」と指摘した。ならば、平和条約締結交渉は「他の手段をもってする戦争の延長」なのだ。変態毎日新聞は知らないのかもしれないが、敗者が交渉の場で闘争し、有利な条件を勝ち取る例は、身近でも日露戦争など、よくあることなのだが。

 

負けた側は勝った側の言いなりという決まりも、より良い条件を求めてはいけないという決まりも無い。

 

次に変態毎日の歴史リテラシーの欠如を指摘する。

 

変態毎日は「サンフランシスコ平和条約」と言及している。サンフランシスコ平和条約に触れている以上第二次世界大戦は知っていよう。普通の人なら第二次があるなら第一次世界大戦があると推定するし、実際、第一次世界大戦はあった。

 

閑話休題

苛斂誅求という言葉がある。

礼記に「苛政猛於虎也」(苛政は虎よりも猛なり)とある。(舅、夫、息子が虎に殺され泣いていた婦人が、孔子に「どうして他所に移らないのか」と問われ、「苛政無し」と答えた。孔子は弟子に向かって「「苛政は虎よりも猛なり」ということを覚えておきなさい」と注意喚起した。)

泥舟変態毎日から大量のネズミが逃げ出している。支那の古典を知る人も逃げ出しているのだろう。

 

さて、第一次世界大戦の後、英仏は莫大な賠償金を当然のこととしてドイツに課した。貧困に喘ぐドイツ人は英仏に敵意を抱いた。これが第二次世界大戦の原因の一つになったという認識が広がった。

 

話を戻す。

 

アメリカは日本を焦土にした。かつ、アメリカは日本の実情を知り尽くしていた。また、アメリカには日本を繁栄させる意思は無かった。即ち、日本にドルを稼ぎ出す能力はその時点もその先も無いとアメリカは判定していた。

だが、アメリカは賠償が欲しい。となれば、資源もない日本には役務提供ぐらいしか方法は無かったのだ。

 

先に「平和条約締結交渉は「他の手段をもってする戦争の延長」」と書いた。

では、焦土と化した日本には交渉の武器となるバーゲニングパワーはあったのか?

 

あった。

 

悪いことに敗戦時の日本人は世界の最貧民。共産主義が魅力的に見えると考えられた。困ったことに1946年にアメリカ製の日本国憲法は公布されてしまった。公布前で、同年の総選挙では社会党共産党で466議席中98議席をとった。ソ連支那には思想改造中の抑留者が10万単位でいた。アメリカが苛斂誅求すると、反米機運が高まり、暴力革命でなくとも、民主的手続きで日本が親ソになる可能性があった。

 

支那がよく使う第一列島線なる概念がある。アメリカは同様の概念を考えつかなかったか?

 

特に、海軍が。

 

米海軍はロシアが不凍港を求めていたことを知っていたのだ。

 

赤化した日本がソ連に協力してソ連の造船所で艦船を造り、横須賀から出撃するというビジョンはアメリカ海軍には煩わしいと感じられただろう。

アメリカはドイツのV1からヒントを得て1946年にレギュラスという潜水艦搭載対地ミサイルの開発を始めた。ドイツの科学者や技術者はソ連も攫っていた。ソ連の核実験は1949年に行われた。日本には当時世界最大の潜水艦伊400を作り3機の攻撃機青嵐を搭載した。帝国海軍はこれでパナマ運河を空襲した。ひょっとすると、ソ連には魅力的に見えるのでは?

 

また、ソ連の戦車と日本兵の組み合わせもアメリカ陸軍には厭わしい。

 

ちなみに北朝鮮の南は1950年に開始された。

 

変態毎日は

<若い政治家には「日本は過酷な条件で十分に償った」と思い込んでいる人がいる。日本に寛大だった講和内容の理解不足だ。政治家は歴史へのリテラシーを高める必要がある。>

と書く。

講和内容が日本にとり寛大だとしたら、寛大にならざるを得なかったのだ。ところが、変態毎日はアメリカが寛大だと無邪気に書く。どうやら変態毎日新聞は日頃の反米とは裏腹に、アメリカが強いたWGIP(ウォー ギルト インフォーメーション プログラム)の影響下に未だあるようだ。

アメリカが寛大だったとして、何故寛大になったのか? そこを考えない変態毎日はリテラシーに欠ける。

 

戦勝国は領土をしばしば割譲させる。大東亜戦争でもソ連はそうした。アメリカ。は原爆を落とした中国九州は避け、例えば、関東地方を割譲させてもよかった。だが、

(世界の最貧国朝鮮を併合して人々の生存を助け生活水準の向上を実現した親切な日本と違って)

アメリカは占領に留めた。何故か。割譲させればその地に住む千万単位の日本人を生存させねばならない。アメリカはそのコストを厭うたのだろう。更に、一定の地域に住み団結した民族によるアメリカ政治への影響を嫌ったのだろう。そもそも、日本にはアメリカにとりメリットとなる資源が無い。アメリカが損得勘定を弾けば明らかにマイナスとなる。

 

 

ああ、変態毎日新聞の論調に乗せられ視点が逸れていたことに気がついた。

変態毎日は「戦争の後始末がいかに困難であるかを物語る」と日韓問題を想定して評価する。だが、言うまでも無く日本は第二次世界大戦で朝鮮と戦っていない。いはんや韓国をや。

 

この社説は韓国の応募工訴訟おける南朝鮮最高裁判決を念頭に、南朝鮮の立場で書かれている。日韓条約で日本の支払い義務は南朝鮮へ移行した。だから、元応募工らへは文氏朝鮮政府が支払えば良いだけのことだ。さすがは変態。このシンブルな解に触れていない。