憲法が保障する??「知る権利」?? 日刊サイゾー
一般に憲法も時代の産物だ。
例えば婚姻については「両性の同意」と規定し、「両人の同意」ではない。よって、少なくとも憲法が定める婚姻は男女に限られる。
(同性婚を見ても婚姻の概念は変わる。「両人の同意」だと一夫多妻、多夫一妻、多夫多妻を否定しているように見えると改憲を迫られるだろう。「両人」には「人」がある。動物と結婚したい人の人権侵害でもある。)
例えば、プライバシーも憲法に明確な規定は無い。
<憲法が保障する「知る権利」を侵害するからだ。>
と書いた。(https://this.kiji.is/539483202264532065)
サイゾーにはお気の毒だが、「表現の自由」と違って「知る権利」を憲法は明確に保障していない。
憲法が保障する自由や権利(例えば、幸福追求権)も公共の福祉によって制約される。被害者氏名の公表は公共の福祉に反すると(過半数未満でも)多くの人が考えるようになれば、被害者氏名公表は「知る権利」の対象ではなくなる。
サイゾーですら、全国紙記者の言葉として
<府警があらかじめ『遺族の皆さまのプライバシーが侵害される恐れがあります』と説得した結果、遺族側は府警を通じて『取材拒否』の意向を示したからです>
と書き、プライバシー権と「知る権利」の対立があることを顕示している。
今回はセンセーショナリズムを求める下劣なジャーナリズムがお涙頂戴紙面を作れなかった腹いせに「知る権利」を持ち出しただけだろう。
朝日毎日東京リテラサイゾーの類は、ウソと言わないまでも、不正確な情報を記事に紛れ込ませ世論誘導を図る。油断ならない。