(新潮も)奇跡だけではなく瑞兆 即位礼正殿の儀の虹

お天道様は南朝鮮上皇陛下への暴言にお怒りになったのか、2019/10/21には大雨と強風を以って南朝鮮代表李洛淵首相の傘を用無しにし、李首相をしとどに濡らした。

 

翌日は即位礼正殿の儀。李首相を濡らした強い雨は降り続いていた。が、儀式直前に雨は上がり虹がかかった。

 

人々はこれを奇跡とした。

 

が、「リベラル」な人はこの気象を喜ばなかった。古市憲寿さん(34)もその一人。彼は週刊新潮(2019/11/14)に連載中のコラム『誰の味方でもありません』タイトル『「天気の神」がいるのなら』を書いた。

彼はこれを<たまたまでしょう>と片付けた。

 

辞書的にはどうだろう?

<主にキリスト教で,人々を信仰に導くため神によってなされたと信じられている超自然的現象>(Macスーパー大辞林)

 

<たまたま>起きた事象でもタイミング良く起きれば、奇跡の名に値する。ルール上どうなるかは知らないが、飛んでいるカラスに打球が当たりホームランになった、そして、それが逆転満塁サヨナラホームランで日本一、人はこれを奇跡と言うだろう。

 

古市さんは続ける。彼は「天気の神」から神風を連想し、

<「天気の神」伝説は20世紀にも復活してしまう。神風だ。>とする。だが、当時の人は神風を信じなかった。信じていたら神風特攻隊を編成しない。

そして、古市さんは

1.大東亜戦争では神風は吹かなかった。

2.元寇の時の神風も勝敗に決定的な影響はなかったらしい、何故なら神風の後も戦いは続いたから(服部英雄『蒙古襲来と神風』)

と主張する。

ところで、古市さんは

<もしも本当に日本が神の国であり、「天気の神」がいるのならば、即位礼正殿の儀に虹を見せるだけではなく、台風被害も抑えてくれたのでないか>

とも書く。

2.の元寇の時の神風は蒙古軍の船舶に被害を与えた。とすれば、蒙古兵に損害が生じたろうし、また、糧秣や武器の兵站面でも被害が出たろう。つまり、蒙古<被害も抑えてくれた>。

1.についても間違いだ。1944/12の通称コブラ台風により駆逐艦3隻が沈没、損傷は軽空母8隻他多数。1945/10/10の阿久根台風でも艦船12隻が沈没、222隻が座礁、32隻が大破、上陸用舟艇107隻が座礁しており、もしも戦争が継続していた場合、本土上陸作戦であるオリンピック作戦に大きな影響が出る規模であった(Wikipedia 「阿久根台風」)。残念なことに、アメリカ軍が強過ぎて本当の神風も敵わなかった。

 

ネットなどでは即位礼正殿の儀の気象を奇跡と騒いだ。

虹を嫌った記紀の時代ははるか昔。この気象は瑞兆、吉祥と呼ぶべきなのに言語が貧しくなっている。

ちなみに古市憲寿さん(45)は小説家らしい。

 

ところで、大化6年に白い雉が見つかった。人はこれを瑞兆として元号を白雉に改めた。無理を承知で言えば、今回も元号を改めるべきだ。天弓はTになるが弓のKにすれば良い。「あまゆみ」と読んでAとしても良い。