MacBook Pro 16インチはインテルMacBookの掉尾かも
MacBook Pro 16インチが2019/11/13に密やかに発表された。MacBook AIrとMacBook Pro 13インチの2019/07/09発表イヴェントと比べれば寂しい発表だった。
The best for
the brightest.(*1)
と喧伝(https://www.apple.com/macbook-pro-16/)し、各種メディアもそれに呼応している。だが、16インチの発表の仕方は2019/03にCPUを換装した(だけの)iMac 2019の発表と同じ。Appleとしてはマイナーチェンジの扱いだ。
実際、
画面が大きくなり、
CPUのちょっとした性能改善(15インチi9搭載機(2019)よりシングルコアで10%減、マルチコアで5%アップ(*2))と
GPUの改善(10%から60%アップ)の他に目立つ点はキーボードの改善と
(個人的には重要だが)Atmos対応のスピーカー(だが、新幹線の中で聞く勇気のある人はいない)と、マイクの改善と
それとSSD容量拡大と拡張性
が目玉。
こうしてみるとディスプレイが大きく変わった2012年のRetinaディスプレスほどの変化が無いのだ。例えばタッチパッドをタッチスクリーンにするぐらいの変化、Thunderbol3から(存在するかは別として)Thunderbolt4への変化ぐらいが欲しいところ。
2020年にAppleはアップルが設計しているAシリーズCPUを搭載したMacBookを出すと噂されている。この時、Appleはユーザーの心をときめかす機能を搭載すると私は期待している。
16インチのインパクトが少ない理由の一つはCPU性能の向上が無いから。インテルの製品サイクルとAppleの製品サイクルが合わないからだ。この状況はAppleを苛立たせていると思う。Appleはインテルの軛から逃れたいと画策しているだろう。
Appleは16インチの筐体を僅かに大きくして12W熱処理能力を改善した。AシリーズCPU搭載機が一挙にインテルMacBookを駆逐できないだろう。熱処理能力の改善はAシリーズIntel並行期間中にもMacBook Proの改善されると窺わせる。
(*1 "The best for the brightest”は”The best and the brightest”のもじり。後者は米ケネディとジョンソン、そしてその閣僚や補佐官(「聡明」なマクナマラら)を(批判的に)扱った書籍。2010年に同名だが内部隊は異なる映画がある。)