(新潮も)森友「安倍疑惑」からも撤退

[文春コラム劣化](新潮も)森友「安倍疑惑」からも撤退

 

先に詩織さんの準強姦問題で週刊新潮が官邸関与説を引っ込めたと書いた。今度は森友「安倍疑惑」から撤退した。

 

週刊新潮2017/10/12号の記事『再び疑惑の国有地売却で「戦犯」は「森友問題」のあの人』(p51-53)で、国有地の売却問題を扱っている。

その国有地は、その国有地はyを左右反転したような形をしていて広さは24000㎡。

実質的には、大阪国際空港(伊丹空港)の中にある。

というのは、

y字の上の一つの角(つの)しか公道に接していなく、

y字の/部分は空港と接し、

y字のvの谷の部分は空港の水源地となつているから。

 

悪いことに公道の道幅は4.7mしかない。この道幅では24000㎡の土地の開発は一挙にはできず、3000㎡づつ8回に分けて開発しなければならないのだそうだ。

 

この土地を管理するのは近畿財務局。高橋洋一氏は、

近財が土地の価格を高くつけすぎ、

これをカバーするため値引きしたので森友問題が起きたと、

指摘している。

 

近財がそんな土地につけた価格は4億6000万円。新潮は近隣の土地の価格からすれば、8分の1だと不動産関係者の言葉を伝えているが、ずるいことに、土地の条件を勘案した価格は報じていない。

 

こんな土地だから、空港に売るしか手はないのだが、新潮がこれを取材したからか定かではないのだが、空港サイドが降りてしまったのだ。

 

新潮が森友「安倍」疑惑から降りたことが分かるのはここから。

 

近財の池田靖統括国有財産管理官は池田市と新関空との三者協議で「”ウチはとにかく売れたらええねんから”と啖呵を切ったそうです」と新潮は近財の姿勢を強調する。

 

次に、新潮は池田市長の倉田氏が、

4億6000万円は安いと思った。

近財の池田さんはいくらで売れるのかは自分には関係なく、

とりあえず目の前にある土地をどんどん売り捌くという考えの人なのでしょう。

と語ったと書く。市長としては土地が高く売れれば、固定資産税も高くできるので、高い売買価格を期待しているだろうと私は考える。

 

市長は続けて、

「そういう意識こそが森友の問題に産むことに繋がってしまったのだ思います」

と述べている。

 

森友問題とは安倍首相の圧力(あ、これは無かったな)首相への忖度で不当に安くなった、だった。

 

だが、市長の「そういう意識~」発言から

 

安倍首相の圧力も首相への忖度も無い、

ただ近財が売捌きたいだけ

 

と認識していることが分かる。

 

そして、新潮は

「森友問題と今回の疑惑は、”根”の部分で繋がっているのである」と結んでいる。

忖度も圧力も記事の中には出てこないのだから、“根”とは近財の売捌きたいという姿勢を意味する。

 

新潮も市長の認識を是認しているのだ。