ゴミの日(5/3)の朝日社説をファクトチェック

2018/05/03憲法記念日朝日新聞の社説と呼ばれる言いがかりをファクトチェックします。「いいががり」なので、ファクトチェックするまでもないのですが。

 

0.>人権、自由、平等といった人類の普遍的価値や民主主義を深化させるのではなく、

 

一番ムカついたのがこの「人権、自由、平等といった人類の普遍的価値」です。

これには「人類」という学術用語が入っています。また、「普遍的」という言葉が入っています。

人類は広い概念です。化石人類には猿人も含まれます。さすがに猿人まで含めないにしても、現生人類にはネアンデルタールの遺伝子が入っています。交雑可能なので、ネアンデルタールは人類に含まれます。朝日が社説として説くのですからネアンデルタールも「人権、自由、平等」に価値があると考えていた証拠があるのでしょうね!>朝日新聞

 

現生人類に限定しても出アフリカは6万年前です。6万年前の日本人の先祖が「人権、自由、平等」に価値があると考えていた証拠があるのでしょうね!>朝日新聞

 

「人権、自由、平等」の発祥地はフランスです。騎士道物語は11世紀のフランスで発達しました。文字記録も残っています。それらの記録にあたると「人権、自由、平等」は普遍的価値として認められているのでしょうか。>朝日新聞

 

「太古のこと言ってんじゃねーよ」という声が聞こえてきます。では現代に。

2015年の人口は73億人。2016年の支那の人口は13.8億人。同年の北朝鮮の人口2537万人を含めれば19%になります。その19%の人々が「人権、自由、平等」を享受しているとは流石の朝日新聞もお認めにはならないでしょう。彼らに、不満があるかと問えば、「無い」と答えます。

つまり、現在の人類の19%が、「人権、自由、平等」を「普遍的価値」とは認めていないのです。

人権は移ろいやすい概念です。しばらく前ならガソリンスタンドの従業員以外の労働者に仕事中の喫煙を認めなかったら人権問題になったでしょう。

平等もそうです。共産主義が唱えた結果の平等は現在のところ否定されています。

 

「人類」「普遍的価値」などと大言壮語など朝日新聞にはして欲しくはありません。

 

 

1.>そもそも憲法とは、国民の側から国家権力を縛る最高法規である。行政府の長の首相が改憲の旗を振ること自体、立憲主義にそぐわない。

 

立憲主義」と書いてあります。まさかここでの「憲」は明治憲法のことではないと思います。現行憲法でしょう。日本国憲法には

内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。」(日本国憲法第67条1項)

とあります。憲法に、「党首は内閣総理大臣に指名されない」という記述は見つけられませんでした。

 

ということで朝日の言いがかりこそ立憲主義にそぐわないと思います。

 

実際には、安倍氏は総理と総裁の立場の違いを理解して、使い分けています。国会質疑には総理の立場で立ちますから、総理と総裁の立場の違いを理解できないパ党議員から自民党改憲案についての質問があれば、立法府の長なので説明する立場にないと丁寧に答えています。

そうそう、安倍試案を読売新聞に発表した後、パ党の質問に、読売新聞を熟読してくださいと答えたら、メディアに叩かれたこともありましたね。

 

2.>それに加え「安倍1強政治」のうみとでもいうべき不祥事が、次々と明らかになっている。

 

不祥事を「「安倍1強政治」のうみ」と見なしています。その根拠は示されていません。公文書改竄は長妻「一芸」大臣の時もありました。大臣の暴言といえば、松本「メディア脅迫」大臣もいました。

森友加計は朝日の言いがかりです。そんなに不祥事って起きてますか?

 

3.>民主主義の根幹にかかわる重大事なのに、政権はいまだに改ざんの詳しい経緯を説明していない。

 

先に朝日は「立憲主義」と言挙げしました。そして、

>行政府の長の首相が改憲の旗を振ること自体、立憲主義にそぐわない。

と行政権と立法権に触れています。もしかして、朝日は司法権という三権の一つを失念していませんか。資料は司法権へ渡っています。関係者もお亡くなりになってます。調査に時間がかかっても当然です。パ党は国会をサボっているのに官僚を忙殺する質問主意書を出しまくっていますし。

 

4.>(臨時国会を開けという野党の要求を無視し)野党の選挙準備が整っていないことを見透かして、衆院解散に打ってでた。

 

いけないですね、悪いですね。

でも、国民はこれを知っていて投票しています。選挙結果からすれば、パ党の要求には無理があると国民は判断したのです。

そうそう、自民党だって条件はほぼ同じ。選挙準備は整っていませんでしたよ。

 

 

5.「こんな人たちに負けるわけにはいかない」問題

>都議選の惨敗後、いったんは「批判にも耳を傾けながら、建設的な議論を行いたい」と釈明したのに、今年4月に再び、国会でこう語った。

>「あの時の映像がいまYouTubeで見られる。明らかに選挙活動の妨害行為だ」

 

まず、朝日は当該YouTubeを見ましょう。話はそれからだ。

 

次に、「都議選の惨敗」。先に「朝日新聞に見る思考停止への戒め」という文を書きました。ここでも朝日は思考停止に陥っています。都議選の後の国選、都議の補選を見ると「都議選の惨敗」はメディアに踊らされた有権者のミスという側面が強いように思います。

 

6.>合意形成のための丁寧な議論ではなく、与党の「数の力」で異論を押しのけてきた。

 

最初から合意するつもりがない人との合意は成立しません。そもそも、パ党は審議の場に出ていません。これでは議論はできません。

 

7.>透けて見えるのは、現憲法は占領期に米国に押し付けられたとの歴史観だ。

 

2018/05/05の朝日新聞の言いがかり『(社説)憲法が描く社会 自分のことばで考える』

(https://www.asahi.com/articles/DA3S13480491.html )

には

>(現憲法の)土台が連合国軍総司令部(GHQ)が示した英文だったために、

とあります。

朝日自身「県憲法は占領期に米国に押し付けられた」という事実を認定してます。ですから、「歴史観」という用語は誤りです。