泊原発が稼働していれば北海道ブラックアウト(全島停電)はあったか? 共産党小池晃のアホぶり

2018/09/06 午前3時ごろの発電状況は以下。

「苫東厚真は石炭火力発電所で、3機合計で定格出力が165万kW。道内最大規模を誇る。北海道電力によると、地震発生時、道内需要310万kWの約半分を苫東厚真が賄っていたという。」日経エネルギーNext(tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/031400070/090700076/)

残りの約150万kWを知内、伊達、奈井江が発電していた(毎日 mainichi.jp/articles/20180907/k00/00m/040/168000c)。

 

下記の北海道電力の主な発電所のリストの苫東厚真、知内、伊達、奈井江の運転開始年着目してみよう。苫東厚真の主力機の開始年が1985年、2002年と新しいことに気がつく。350KkWも1980年で知内350KkW(1983)より古いが、残りの5機より新しい。一般に発電機は新しい方が発電効率は高いので、北海道電力が苫東厚真を重視したろうと思われる。

 

もし、泊原発207万kWが稼働していたらどうなっていただろう。定格で稼働していた場合、地震当時の需要310万kWの残り約103万kWを他の火力発電所が分担して発電することになる。火力発電所全てが地震で全て止まったとしても、想定内なので全島停電には至らなかっただろう(*1)。

 

即ち、今回の北海道全島停電は民主党政権菅直人原発を全部止めると言う奸計の結果なのだ。停電による死者が出たなら、菅直人はこの件でも人殺しだ。

 

泊原発の912KkWが定期点検等で止まっていたとしても115万kWの発電能力がある。200万kWを火力発電所が負担することになる。知内70万kW、伊達70万kW、苫東厚真70万kWのように分散すれば、苫東厚真が停止しても、想定内。発電所停止の連鎖は起きず、やはり、全島停電は起こらなかっただろう。

 

数KkWしか発電できない礼文以下を除いた北電の火力系の総発電量は404.8万kW。苫東厚真の700KkW発電機を除くと334.8万kWしかない。310万kWと比べれば10%の余裕も無い。曇りの夏の日や冬季で雪の日だったら、厳しい給電状況だ。

129万kWより大きい電力喪失を想定していないと非難する吉永みち子のような人もいる(*2)。だが、上記でわかるように、苫東厚真がフル稼働しないと北海道の電力は賄えないのだ。だから、129万kW以上喪失と言う想定は実際のところ現実的な想定なのだ。

 

東日本大震災は2011年。急に原子力が使えなくなった。慌てて発電所を作ろうとしても、資金調達、用地選定、用地買収、環境アセスメント、設計施工等々で数年はかかる。それに、数十万kWの発電機はホームセンターでは取り扱っていない。北電でも2019年2月の稼働を目指して石狩湾新港発電所を建設している。但し、2020年に今回の地震が起きても全島停電は避けられないだろう。1号機の能力が569.4KkWと少ないからだ。

 

水力発電所については共産党小池晃という考えなしが「北海道電力のHPでは苫東厚真火力と泊原発を除いても424万kWの発電能力が」ある(twitter.com/koike_akira/status/1038315736039452672)とほざいている。

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確かに水力発電所の発電能力は406.521万kW(t.co/bl0s74h8ro)ある。だが、これは、保守などが入っていなくて、水量が十分な時の発電能力。北電も水力発電は水をダムに汲み上げて発電する揚水発電を主としている。被災後1日目は溜まった水で発電できる。だが、電力が不足している以上、揚水はできない。よって、2日目に水力発電所は止まってしまうのだ。

 

小池くんよ、自転車は漕ぎ続けないと転倒するのだよ。

 

小池くんにはこんな例えの方が分かりやすいだろう。共産党京都府極左支部の最大動員可能人数は200人となっている。だが、いざ動員をかけてみると、10人は既に死去していることが分かった。

若くて即戦力と期待れる10人は性犯罪で入獄か拘留中。10人は入院中。30人は孫の世話や介護で参加不可。40人は老人特有の症状で道に迷い集合地に辿り着けず。100人はたどり着いたが、うち50人は息も絶え絶え。その場に残すことにした。50人でデモに出発したが、内20人は熱中症で緊急搬送。30人で暴動に移ろうとしたが、筋肉が衰えているので火炎瓶は投げられず、小石を投げたが飛距離5m。機動隊に「結石をなげたのかい?それじゃ投石ではなく透析だよ」と嘲られてしまう体たらく。

これが水力発電所の発電能力406.521万kWが意味するところなのだ。

 

「弁護士 太田啓子」という痴れ者もいる。切り取り名人朝日新聞の見出しにつられて次のtweet出した。

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泊原発あたりって震度2だったって広く知られてますかね?震度2で電源喪失寸前ってどれだけ危ういのか。お粗末という言葉でも足りない。原発持てる国土じゃないって認めようよ。。 「震度2で電源喪失寸前だった北海道・泊原発経産省と北電の災害対策はお粗末」地震学者」」

弁護士会に知能というものがあるのなら、太田にTwitterをやめさせるべきだ。さもなければ、「弁護士」というブランド価値が下がるだけだ。

 

 

 

北海道電力発電所(北電 http://www.hepco.co.jp/energy/fire_power/fire_ps_list.html)

(凡例 *:地震当時発電中 K: 1000。kW: キロワット。(1998)のようなカッコ内の数字は運転開始年)

*知内 70万kW(350KkW(1983)、350KkW(1998))

*伊達 70万kW(350KkW(1978)、350KkW(1980))

*奈井江 35万kW(175KkW(1968),175KkW(1970))

*苫東厚真 165万kW(350KkW(1980)、600KkW(1985)、700KkW(2002))

砂川 25万kW

苫小牧 25万kW

音別 14.8万kW(148Kkw(1978)ガスタービン)

(以下kW

礼文 4,450 重油 1971年8月 沓形 7,650 重油 1975年8月 焼尻 1,110 重油 1976年8月 奥尻 4,000 重油))

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泊原発 207万kW(579˚kW(1989)、579KkW(1991)、912KkW(2009))(Wikipedia)

 

石狩湾新港発電所(建設中) 170.83万kW(569.4KkW(2019)、569.4KkW(2026)、569.4KkW(2030))(www.hepco.co.jp/energy/fire_power/ishikari_ps/outline.html)

 

(文中敬称略)

 

(*1 「経済産業省が想定していた北海道での発電設備トラブルによる供給力減少は129万キロワット。「(165万キロワットは)想定外だった」と担当者も話す。」

 www.asahi.com/articles/ASL966Q4QL96ULFA044.html))

 

(*2 www.j-cast.com/tv/2018/09/07338035.html)

 

(*3 「北海道電力を巡っては、今年度中に、本州から電力の供給を受けられる北本連系線の容量を現在の60万キロワットから90万キロワットに拡大するほか、新たに建設中のLNG=液化天然ガスを燃料とする火力発電所の稼働も控えていました。」(www3.nhk.or.jp/news/html/20180907/k10011617621000.html))