朝日の三輪さち子、行動経済学を知らぬ学者にネット批判させる。
(以下は朝日新聞三輪さち子さんが発言のつまみ食いをしていないと仮定して書いています。)
朝日新聞は情報収集をネットを使う人と新聞を取っている人の政治的意見の傾向の違いに着目し、次の記事を掲載した。
『SNS・ネットで情報入手の人、内閣支持率高め なぜ? 三輪さち子2018年10月18日04時24分』(www.asahi.com/articles/ASLBD41V2LBDUZPS005.html)
三輪さんはここに東工大の西田亮介准教授の発言を紹介している。
・「新聞を参考にする人は、情報を取ることにコストをかけている人」
・こういう人は「社会や政治のことを、お金を払ってでも知りたいという積極的な意識を持っていると捉えられます。」
・「SNSは、情報を得るためのコストは低い。社会や政治への意識、関心が高いとは言えず、受動的になりがちです。」
そして次の結論めいた彼の言葉を引用している。「「コストを払おうとしない人たちは、現状肯定に流されやすいのではないか」」。
Wikipediaによると西田さんは最近めっきり評判を落としている社会学者の一人だ。経歴を見ると社会学の世評を悪くしている学者とは違うように見える。これが冒頭で朝日がチェリーピッキングしていないと仮定した理由だ。
西田さんは行動経済学を知らない。行動経済学の調査から、人はコストをかけたモノに執着することが分っている。
1500円を出した見たい映画の予約券を落とした場合と、貰った予約券を落とした場合とでは、どちらがおしいだろう?
言い換えれば、朝日新聞を金を出して買った人は朝日新聞のクズ情報をありがたがってしまうということだ。
西田さんは、
新聞情報は有料で、
ネット情報のコストは低い
と考えている。
が、これには別の見方がありえる。
・新聞は惰性でとってるのでコスト意識は希薄。
・銀行引き落としだとコスト意識は発生しない。
それに対して、ネットだと
・購入したデータ量を使い切ると、速度低下のペナルティが発生する。これに我慢できなければ、追加でデータ量を購入しなければならない。よって、コスト意識は高くなる。
・購入したデータ量限度に近くなると、携帯会社は注意喚起してくる。よって、コスト意識は高くなる。
一人暮らしいる若い人は固定電話を持っていない人も多い。即ち、フレッツ光などは使用できない。CATVがあれば別だが。また、PCを持っていない人やTVを見ない人も多い。
ということは、情報は携帯に依存する。
携帯の買い替えサイクルはテレビなどより短い。買い替え時には情報コストも考慮させられることが多い。
以上からすれば、西田さんの考えには再検討の余地が有り過ぎる。
記者の三輪さんは続けて西田さんの言葉を紹介する。
「 政治や社会のことに関心を持たない人は、よほど現状の生活に不満がない限り、「今のままでいい」と現状を受け入れやすい。あるいは、現状の生活に不満がないから、政治や社会のことに関心を持たない、と言えるかも知れません。」
これにも異議がある。
若者世代の関心事の一つは就職だ。アベノミクス以前は就職難だった。つまり、若者世代は、言い換えるとネット世代は、「現状の生活に不満」があるので「「今のままでいい」と現状を受け入れ」無いのだ。
新聞世代の老人は核家族化の影響で孫に接することは少ない。従って孫の心配を共有しにくい。
老人は「現状の生活に不満がないから」あるいは、現状の生活に諦めているから、「政治や社会のことに関心を持たない」。
次に、三輪さんは慶應大学経済学部教授田中辰雄さんの言葉を紹介する。
「 意見が合う人たちばかりと交流することで、自分の意見が正しいように思えてくることは「エコーチェンバー(反響室)現象」と呼ばれます。」
これは、ネットではなく、朝日を数十年取り続けて洗脳されてしまった人に当てはまる。
ネットでは議論が起き論拠が示される。朝日新聞にはそもそも議論は無く一方的誤報を押し付けられるだけだ。
だいたい、誤報の別名である朝日新聞を取り続けている人に情報リテラシーは無い。
さて、私の結論。
朝日新聞記者の三輪さち子よ、お主もワルよのう。
え、そんなつもりは無いって?!?!
じゃあ、単なる浅慮者か?
忖度者か?
パワハラの被害者か?
オームか?