ギズナアイ ノーベル賞本庶佑教授の名言「ネイチャー、サイエンスの9割は嘘」を無視する佐伯順子

弁護士太田啓子が火をつけたキズナアイ騒動に新たな参戦者が登場した。

登場した「才女気取り」(*1)は同志社大学大学院社会学研究科教授の佐伯順子

(*1 『女学者』(モリエール 1672)の下敷きとなった『才女気取り』(モリエール 1659)を意識した。)

 

才女気取りの言説を下記現代ビジネスから引用する。

「“教える男性/教わる女子”という、メディアにおける男女の役割分担、特に教養的な番組の典型的なパターンに陥っている。」

「“知的な男性/男性に比べて知的に劣る女子”」

 

女子(じょし)の第一義は「おんなの子。むすめ。」(スーパー大辞林)だ。

最近、女子という言葉が示す年齢の上限がインフレを起こしている。才女気取りを

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(gendai.ismedia.jp/mwimgs/a/e/-/img_aeafcff5a815d62ee965064ec90df54b27432.jpg)

「女子」と呼ぶことに躊躇する人も多かろう。上限はともかく、下限に女の子供を含む。

 

それに対して「男性」は大人の男を指す。デパートの男性売り場へ行くと男の子にはブカブカの服が置いてある。喫煙具の売り場も併設されていたりする。

一般に、男性には男の子供は含めない。

 

さて、大人と子供ではどちらが教育現場で教えているか?

大人と子供ではどちらが知的か? 

例外もあるが、双方とも成人だ。

つまり、才女気取りは当たり前な事に難癖をつけているだけだ。

 

もし、才女気取りが「私は女子よ」と主張するなら、それは、勝手。

だが、それは、”女性は若く見られたがる”というジェンダーロールを才女気取りが演じていることになる(笑)。

 

そもそも、男性に対応する言葉は女性だ。才女気取りの感覚はいびつだ。

 

これで、才女気取りの論説にケリはついたのだが、続ける。

 

一般に日本の社会学者の悪い点は同業他者の仕事を検証することなく利用して屋上屋を架してしまうことだ。言うまでもなく、屑に屑を架しても汚物にしかならない。

 

今回の騒動源「キズナアイの「まるわかりノーベル賞2018」」には本庶佑教授の仕事も出てくる。才女気取りは本庶教授の名言「ネイチャー、サイエンスの9割は嘘」を噛みしめるべきだった。ネイチャーやサイエンスのような査読がある雑誌ですら9割が嘘なのだから、女弁護士太田啓子や女学者千田有紀の書いたものなど推して知るべし。

 

才女気取りの文章『炎上した「キズナアイ」問題…日本文化が描いてきた女性像から考える』(gendai.ismedia.jp/articles/-/57987?page=2)を読むと、この才女気取りも日本の社会学者の例に漏れないことが分かる。

 

キズナアイ騒動の検証を調べていないのだ。

杉田水脈議員へのバッシングもそうだが、どうして、いわゆる「リベラル」は尻馬に乗りたがるのだろう?

 

千田有紀などの先行文章の上に才女気取りはこう架している。

「説明をうけるキャラクターとしての「キズナアイ」と、解説する男性科学者の組合せは、“教える男性/教わる女子”という、メディアにおける男女の役割分担、特に教養的な番組の典型的なパターンに陥っている。」

「教える側と教わる側に男女をふりわけるパターンが、上記のように、“知的な男性/男性に比べて知的に劣る女子”という発想を、無意識のうちに刷り込んでしまう可能性が問題なのである。」

 

ところが、検証によると

「読んだけれど、この記事もまた「前回の聞き手は鈴木福くんで解説役は女性だった」という件を無視しているんだよな。」(電鋸雛菊@DaisyAdreena様)。

 

才女気取りは

「おへそや太ももの露出は、科学との関連を理解しにくい。」

とも書く。

才女気取りは問題のキズナアイの「まるわかりノーベル賞2018」を観ていないらしい。「おへそや太ももの露出」は無いそうだ。私が見たのは一部だが、動画はトルソーで「おへそや太ももの露出」は確かに無かった。大体、「おへそや太ももの露出」があれば、受講者の気が散る。そういう手段を弄すのは千田女学者だと思う。

 

才女気取りは、浮世絵から欧米で流行した「ゲイシャ」を取り上げ、「ゲイシャ」のセックスシンボル的イメージを利用して

「日本のポピュラー・カルチャーで描かれる、“かわいい”女性像の海外への輸出は、日本の女性といえば、未熟で性的な存在というステレオタイプにつながりかねない」

と危惧してみせる。

だが、ちょっと待ってほしい。浮世絵でもてはやされたのは「ゲイシャ」だけでは無い。巨大男性器を装備した「ウタマロ」もあるのだ。

何故取り上げないのか? ジェンダー差別の汚臭がする。

 

また、「ゲイシャ」イメージのおかげで日本人女性が欧米人にどのくらい加害されたかの数字も示されていない。つまるところ、才女気取りの妄想だけでしかない。孟宗竹なら利用価値はあるが、才女気取りの妄想だけだと。

 

欧米における浮世絵は中上流階級の趣味だった。私のような下々にも行き渡るワンダーウーマンなどの映画はどうなのか。私のような日本民族でも下賎なものの一部は西洋女性を「未熟で性的な存在というステレオタイプ」で見てしまう。この結果生じた西洋女性の被害を才女気取りは示すべきなのだ。

 

織原城二? 彼は日本民族では無い。

 

寡聞にして才女気取り佐伯順子がワーナー ブラーズに抗議したとは聞いていない。

また、変態毎日新聞が英語サイトwaiwaiでデマを利用して「日本の女性といえば、未熟で性的な存在というステレオタイプ」を植え付けた事に抗議したとも聞いていない。

 

 

現代ビジネスの才女気取りのプロフィールを見ると東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)とある。

Wikipediaによると

1983年学習院大学文学部史学科西洋史専攻卒業。1989年東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化専攻博士課程単位取得満期退学(1992年修了)。1992年に東大から博士号を授与されている。

 

(文中敬称略)