池上彰が「統計のウソ」を語ると扇動になる #イケガMeToo(後編)
週刊文春2019/02/07の池上彰氏のコラム『池上彰のそこからですか!?』では『[「統計でウソをつく方法」とは]』と題して厚労省の統計ミスを扱った。
(前編)
(中編)
結論部分を読むと池上の正気を疑わざるを得ない。
池上は次のロジックを展開している。
1. 給与水準は統計ミスで実際より低いままだった。
2. ミスを修正したために給与水準の数値が急上昇した。
結論.
「給与水準は前から高かったのです。「アベノミクスで給与アップ」ではなかったのですね。」
「まして、前から高かったのであれば、ちっとも上がっていないことになります。」
「もしそうなら、アベノミクスは成功していなかったことになりかねません。」
そして池上は次を「示唆」する。
「今回の統計騒動は、思わぬ結果を示唆しているのかもしれません。」
池上にとり、給与水準には「高い」と「低い」しか無いのだろう。これを見ても二値論理が池上の脳を支配していることが判る。
彼には成長や変化という概念はないのだ。
子供の身長を計っていました。2004年は1mでした。生憎、物差しを折ってしまいました。物差しを買ったら支那製でした。運悪く不良品に当たってしまい、目盛が間違っていました。ですが、まだ、それに気づいていません。
2005年に計ると0.99mでした。「成長してないね。」
2006年は1.08mでした。
2007年は1.17mでした。
物差しが代わった2005年と、前の2004年の測定からは成長していないように見えます。ですが、同じ物差しを使って計った2005年以降は成長していることがわかります。
2008年、新しい日本製の物差しを買いました。
2008年は正しい日本製の物差しでは1.4mでした。「あ、23cmも大きくなった!」
ここで支那製の物差しが狂っていることに気がつきました。
狂った支那製で測ると1.26mでした。「なんだ、9cmほどしか大きくなってないのか。」
池上より知的な人は
1.26÷1.4
を計算します。0.9を得ます。そして、
0.99÷0.9=1.1
を計算して2005年の正しいデータ1.1mを得て、成長していたことを知ります。
過去の測定値を修正すると
2004年 1.0m
2005年 1.1m
2006年 1.2m
2007年 1.3m
2008年 1.4m
と順調に成長していることがわかりましたとさ。