九条擁護派は軍事の初歩を知ってるの?

菱山南帆子 @nahokohishiyamaなるお方がこうtweetしました(https://twitter.com/nahokohishiyama/status/1115611163188817920)。

<F35Aって、アメリカから100機以上爆買いしたやつじゃん…

それだけ運転できる人いるのか? それだけ事故率は高くなるって事だよね。 「市民を守るため」って言って爆買いしたけど守られてない現実>

 

はい、その通りですね。民主党がF-35Aを100機以上爆買いしました。

数の大台があっていますから、まあまあの知識です。

ですが、「運転」で無知をさらけ出しています。旅客機の運転手とは聞いたことがありません。英語でもpilotとdriverと使い分けています。

菱山南帆子 @nahokohishiyamaなるお方のプロフィールを見ると

<1989年八王子生まれ。許すな!憲法改悪 市民連絡会事務局次長。憲法9条を壊すな!実行委員会。戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会。安倍9条改憲NO!全国市民アクション実行委員会。>

とあります。憲法第九条について色々活動されている窮状大好きなお方です。ならば本来軍や戦争について深い知識を持っていて当然。ですが、このお方は・・・。

 

次に「事故率」。

<運転できる人>がいなければF-35Aは停まっています。ですから、「事故率」は変わりません。「率」についての知識不足の他に数学的無知を表しています。

 

このお方ではありませんが、この類の方々の中には無知と思い込みで発言している人が目立ちます。

 

・新型が次々と出てくるから100機纏めてではなく、その時の新型を少数機づつ買え。(例えば、https://twitter.com/lMHrPNiBiJMFC6Q/status/1116599445599088641(さらさら @lMHrPNiBiJMFC6Q))

航空機の開発が高額になりすぎ、新型機は出にくくなってます。当面F-35Aが代替する機種はF-4ファントムです。F-4選定に当たっては9機種が候補に上がりました(Wikipedia F-4 (戦闘機))。現在の航空自衛隊の主力はF-15です。この時は7機種でした(Wikipedia F-15J (航空機))。F-35の時はWikipedia F-X (航空自衛隊)によりますと、調査の対象になったのはタイフーン、F-15FX、F/A-18E/F、F-35の4機種。各々改良されているとはいえ、タイフーンの運用開始は2003年(初飛行1994年で実戦化に手間取りました)、F/A-18E/Fは1999年、F-15FXはまだ計画中ですが、原型機F-15Eの運用開始は1988年で製造会社のボーイングは提案しませんでした。F-35Aは2016年。

F-35はステルス性が高いといわれています。候補機の中のタイフーン、F-15FX、F/A-18E/Fは最新でも16年前に運用開始した機体です。これから数十年日本の守りを任せることに不安を覚えます。また、F-35並のステルス性を誇る機体はありません。ステルス性を持つ機体を生産できる能力を持つ国は米中露日しかありません。

 

・(無知なテレビのコメンテーターが)対外有償軍事援助(FMS)で言い値で日本は兵器を買っている。

支那はステルス性を持つ戦闘機を実戦化しつつあります。そして、尖閣、沖縄は支那のものと領土的野心をむき出しにしています。となれば、日本もステルス性を持つ戦闘機を配備するしかありません。

これまで、アメリカが新型戦闘機を作るとヨーロッパ諸国もこれに対抗して新型機を作りました。ところがF-35に対抗する新型機をヨーロッパは作っていません。開発費が高くなりすぎたからです。

まさか、支那から戦闘機は買えません。となればF-35一択になります。独占禁止法が危惧する独占状態となっており、日本はアメリカの言い値(実際はかなりリーズナブルな価格)で買うしかないのです。

この独占状態を破る方法が一つあります。九条大好きテレビのコメンテーターは反対するでしょうが、日本も防衛費を倍増させれば良いだけです。でも、武器禁輸で輸出できませんから、コスト増となり、価格は安くなるか?疑問です。