山本太郎信者の訓詁学に見るアホさ加減

拙稿での訓詁学とは

<文章全体の意義内容を考えず,部分的な字句の注釈にとらわれた学問。>

(Macスーパー大辞林)。

 

少なくとも一人の山本太郎信者は訓詁学を実践している。

<彩瀬 潤@政府赤字は国民黒字    @pixl_jasa 

実質賃金をただの平均額みたいなデマを流した人が、山本太郎のデマを糾弾するブログ  

※実質賃金はただの平均額を表す指標ではなく、名目賃金消費者物価指数で割った賃金のこと。 賃金の実質的な購買力を表した指標>(https://twitter.com/pixl_jasa/status/1164916500643246081)

 

綾瀬はデマと中傷した次のスクショを示す。

https://pbs.twimg.com/media/ECqdYTOUYAcfmEQ.jpg

(https://pbs.twimg.com/media/ECqdYTOUYAcfmEQ.jpg)

 

訓詁学的には綾瀬の指摘は正しい。

だが、比較している二つの数値とも消費者物価指数で割っていない。だから、公平な比較はできている。

 

(尚、上記スクショでは「手取り」となっている。このこと綾瀬は問題視していない。綾瀬が示す説明では、「手取り」では無く「賃金」となっているのだ。ここからも、綾瀬の(もしかしたら、山本太郎信者の)浅さが分かる。)

 

綾瀬が望むように消費者物価指数で割ってみよう。

総務省統計局によると平成元年7月分は

<(3)生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は101.5 前年同月比は0.6%の上昇 前月比(季節調整値)は0.1%の上昇>(総合指数は2015年を100としている)

(https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf)

(綾瀬のために説明しておく。生鮮食料品は長雨などで価格が変動する。よって景気の傾向を見るにあたり、前年などとの比較をするための指数としては不適。また、エネルギーもホルムズ海峡が封鎖されるなど日本の景気動向とは関係無く変化する。だから、これも、不適。よって比較には生鮮食品及びエネルギーを除いた総合指数(コアコアCPI)がよく用いられる。)

就職前を6月とする。6月の指数は7月の指数を1.001で割って101.4となる。

よって

25万円÷(101.4÷100)=24万6548円

就職後の7月では

20万円÷(101.5÷100)=19万7044円。

 

スクショでの変化はマイナス5万円。綾瀬が言うところの「実質賃金」での変化は

24万6548円-19万7044円=4万9504円。

5万円-4万9504円=496円。

綾瀬のために次の計算もしておいてあげよう。

496円÷5万円=0.00992

綾瀬は約5万円という変化を見ず、5万円の1%足らずの変化に刮目している。

 

綾瀬は揚げ足取りにならない揚げ足取りに拘泥して、いっぱしのことを指摘した気になっているようだ。

 

全く、山本太郎信者って奴は。