柳瀬前秘書官の参考人招致の報道の疑問点

柳瀬前秘書官の参考人招致が行われた。

 

最初に言っておくべきことは、柳瀬前秘書官は答弁を変えていない、といこうこと。柳瀬氏は、記憶に無いと言っていたのだから。また、会った可能性すら、記憶に無いと答えていた。

 

柳瀬前秘書官は吉川泰弘元東大教授と加計学園の事務局長と会った。この面談は急遽決まったらしい。パ党は誰が面談のアポをとったのかを追求すべきなのだ。単に藤原審議官が繋いだだけに終わるかもしれないが。

内閣府の藤原審議官(当時)とのアポの窓口はおそらく今治市だろう。その理由は、この時点で申請しようとしているのは今治市だからだ。ところが、柳瀬前秘書官の面談相手はどうやら加計学園と吉川泰弘元東大教授。なぜ入れ替わったのか。ここも調べるべきポイントだと思う。

いずれにしろ、アポーなパ党には無理な相談か。

 

首相案件について。

愛媛県職員のメモには首相案件という言葉があった。また、「いずれにしても、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件。」という文も入っていた。

これまで、官僚が「首相」と言うか「総理」と言うか、気が付いた時は注視してきたが、「総理」と言っている。「首相案件」は愛媛県サイドの「創作」の感が否めない。

 

「死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件」という発言があったとして、それは「こっちの援助をあてにしてもダメだよ」と言外に言っているのだ。と、いうことは総理サイドからの働きかけは無かったということだ。

 

また、上記発言は具体的アドバイスではない。陳情全てに当てはまる便利な定型文句でもある。つまり、少なくとも柳瀬元秘書官はこれまで獣医学部問題を考えていなかったことを示している。

 

柳瀬元秘書官が面会を総理に報告しなかったのはおかしい、職務義務を怠っていると野党などは主張している。だが、加計学園等と会ったのは、まだ、特区の制度設計をする前と柳瀬元秘書官は発言している。言ってみれば下調べの最中。特筆すべき内容が無ければ下調べの内容を総理に報告はしないと思う。それとも野党では辞書をひいた度に盗主に報告しているのか。

報告すべき事柄は山ほどある。何しろ総理は国会で待機して時間を使わせられているのだから。