iPad Pro 2018 古いDACでハイレゾ音楽 FOSTEX HP-A3復活
10年ほど前、PCで高音質(ハイレゾ)の音楽を聴くブームが起きた。
PCに保存した96KHz32bitのような音源を再生するのだが、PCのサウンドボードは大したものではない。空いているスロットに音源ボードを追加するなどの方法がとられた。PC内臓スピーカーといえば情けないほどの代物。外部スピーカーに接続するなどした。
Appleは音楽に気を使い、Macの3.5mmヘッドホン/マイク端子に光入出力端子(S/PDIF)を兼用させていた。
PCでハイレゾを聞く手法の一つが次。
USBへ高音質音源のデータを流し外部のボックス(DAC)でデジアナ変換し、
それをスピーカーやヘッドホンで聴く。
iPodでも同様の手法がとられ、Audio-Technicaも製品を出していた。
FOSTEXとはiPodのイヤホンをOEM生産していた会社だ。この会社が
DACを内蔵し、
USBからの電流で動く、
ヘッドホンアンプHP-A3を
2009年末に出した。
FOSTEXは、
PCのヘッドホンジャックに挿しても性能を出し切れない当時のヘッドホンの最高峰の一つゼンハイザーHD650を
意識してHP-A3を作った。
残念なことに親の耳ではHD650が良く鳴るようには聞こえなかった。当時のUSBから取れる電流が少なすぎたのかもしれない。
iPad Pro 2018 FallはLightningを廃止してUSB-Cを装備した。USB-Cの電流供給能力は高い。これならHP-A3を上手に駆動できるのでは無いかと試してみた。
ビンゴ!!
『ツァラツストラかく語りき』(指揮:グスターボ トゥダメル 演奏:ベルリンフィル 2012 音源:Digital Concert Hall)の冒頭のオルガン部分では頭が低温でビリビリ震える。(ただしWH-1000XM3ほどではない)。
Digital Concert Hallだと絵が出るので、音楽だけのものと違い、非常に優れている音と感じる。
HP-A3はポケットに入る大きさでは無い。けれど、11インチならともかく、12.9インチだとHP-A3の大きさも気にならない(笑)。
USB-Cポートを備えていればHP-A3とゼンハイザーHD650が活きるだろうと試した。
MacBook、MacBook ProでもHD650がすごく良く鳴る。