「あいちトリエンナーレ2019」に見る人権無視の例

壁に人の顔の像が並んでいます。頭も首から下もありません。

https://aichitriennale.jp/artwork/item/sakuhin_Main_VA-22.jpg

(https://aichitriennale.jp/artwork/item/sakuhin_Main_VA-22.jpg)

(Stranger Visions, Dublin: Sample 6)

あいちトリエンナーレ2019の展示物の一つです。

 

顔の下にはタバコの吸殻かチューインガムの噛みカスも展示されています。

 

あいちトリエンナーレの説明(* 以下同じ)によりますと、作者のヘザー デューイ=ハグボーグさんは、捨てられたタバコの吸殻や噛みカスからDNAを抽出しました。DNAを解析し、容貌を復元(?)し3Dプリンターで実体化しました。手前の顔(特に鼻の部分)に3Dモデルのメッシュらしきものが観測できます。

(作品全体ではなく)個々の顔を彫刻とみると、作者の独創性はどこにあるのでしょう? 着色だけのように見えます。

 

ここからデューイ=ハグボーグさんとこの作品を選択したあいちトリエンナーレ2019の人権意識の問題に移ります。

 

展示された顔はどの程度正確に復元されているのでしょう?

 

1.正確な場合

デューイ=ハグボーグさんは捨てられたタバコの吸殻などからDNAを抽出して、そこから顔を造形したと主張しています。顔は公共の場で展示されています。顔の一部はネットに公開され、無料で見られます。

 

タバコのポイ捨ては世界中に顔が晒されてしまう程の重罪なのでしょうか?

 

2.不正確な場合

展示されている顔はピカソの顔ではありません。そっくりな人がいそうです。その場合、「あの子はガムを吐き捨てたのよ」と、科(とが)が無い女性に汚名を被せてしまいます。

 

日本のテレビでは通行人の顔にもモザイクがかけられます。あいちトリエンナーレの人権意識には問題があります。

 

デューイ=ハグボーグさんは

<商業的あるいは学術的利益のため、許可なく誰かの細胞やDNAといった生体情報が搾取される>ことに問題意識を持ちこの作品を作りました。

ちょっと待ってください。これは

泥棒が横行していることに問題意識を持ちデューイ=ハグボーグさんも泥棒をしました、

ということです。

 

この作品は2012-2013年に作られました。当時は「商業的あるいは学術的利益のため、許可なく誰かの細胞やDNAといった生体情報が搾取」されることが喫緊の問題であったのかもしれません。今はそれより重大な問題が明らかになってます。デューイ=ハグボーグの作品の旬は過ぎてしまいました。

 

重大な問題とは支那における

臓器移植 オン デマンド

と、それを支える

死刑 オン デマンド

強制臓器摘出 オン デマンド

です。

これらは、強制的に採取されたDNAに基づいて、権力により執行されています。

ウィグルの強制収容所は臓器牧場の役割がメインなのでしょう。

 

芸術家とは浮世離れしているものと思われています。その関係者も同様です。あいちトリエンナーレ2019の学芸員か芸術監督津田大介窃盗推進者(45)の発想の貧しさと人権意識がここから分りました。

 

(* https://aichitriennale.jp/artwork/A13.html)