元毎日新聞記者でアジテーター芸人の岸井成格の契約不履行。
享年73年なので天寿を過ぎるほど満喫したと言える。
故人の成仏を無駄と知りつつもお祈りする。
アジテーター芸人岸井は自分が知りもしないことを喋ったりして突っ込まれていた。それもあってか、岸井は論争を避けていた。ボロが出てしまうと恐れていたからだろう。
先に「喋った」と書いたのは理由がある。この御仁は文章を書かなかった。毎日新聞の訃報(https://mainichi.jp/articles/20180516/k00/00m/010/100000c)には
>著書に「大転換 瓦解へのシナリオ」「議員の品格」、主な共著に「政変」「政治家とカネ」などがある。
とあるが、正しくは
「著書に「大転換 瓦解へのシナリオ」「議員の品格」、主な共著に「政変」「政治家とカネ」程度しか無い。」
出典が示せないのだが、岸井は
自分の芸風の原点は、権力監視できなかった戦前の報道への反省にある、
のようなことを言っていた。
南朝鮮の言葉に「歴史を忘れた民族に未来は無い」がある。岸井も歴史を知らなかった。自分に都合の良い歴史をでっち上げ、そこに安住していたからだ。
上記「権力監視ができなかった戦前の報道への反省」にも岸井の歴史でっち上げが当てはまる。
岸井は毎日新聞に所属していた。そう、「百人斬り競争」の毎日新聞だ。
戦前の毎日新聞も権力の監視をしていた。平和志向の権力を監視して「手ぬるい」と指弾し、戦争を煽っていたのだ。
岸井は歴史を知らずに「反省」した。結果、その結論も歪んだものとなった。
正しく反省したなら、アジテーター芸人にはならなかったろう。
新聞は嫌いだと言う佐藤栄作総理の辞任会見の場で、
岸井が音頭をとって新聞記者を退席させた、
テレビには佐藤元総理の独演が映しだされた、
と毎日新聞は得意げに報じた。
岸井と新聞の姿勢には大きな問題があると思う。
新聞が2,3日配達されないので販売店にクレームを入れたら、慌てて当日の新聞とタオルか何かを持って謝りにきたと聞いたことがある。かくも販売店は契約履行に気をつかっている。
新聞社サイドからすれば、ニュースはおまけで広告を配ることが真の目的かもしれないが、新聞を買う理由はニュースを読むためだ。岸井の行動やそれを良しとする新聞は契約履行を等閑視した。
同時に、テレビに報道を委ねたことで、報道面においても、テレビに敗北宣言をしたに等しい。