沖縄調査 「米軍基地問題の解決促進」に見られる「デマ」
沖縄県が第10回県民意識調査の結果を一部公表した。
新聞各紙は、重点的に取り組むべき施策の順位に変動が会ったことを報道した。
その変動は
- 3連続一位だった「米軍基地問題の解決促進」が二位に下落
-「子どもの貧困対策の推進」が初登場一位!!
私は、沖縄県のホームページに第10回県民意識調査の結果を見つけることができなかった。
そこで第9回の結果を見てみた。
『第9回県民意識調査報告書 概要』(https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kikaku/chosei/kikaku/documents/gaiyou9th.pdf)がある。概要なので主要なポイントは押さえてあるだろう。
本文5ページに
『1-(5) 重点的に取り組むべき施策について』がある。
そこには
1位(3位) 魅力ある観光リゾート地の形成 UP
2位(2位) 米軍基地問題の解決促進
とある。
あれ、「米軍基地問題の解決促進」は3連続一位のはずでは??
『第9回県民意識調査報告書
くらしについてのアンケート結果
(平成 27 年 8 月調査)』(表紙・目次・概要)(https://www.pref.okinawa.jp/site/kikaku/chosei/kikaku/documents/mokujigaiyo_9th.pdf0
を見るとp18に「重点施策の優先度(加重平均)」(下図)が載っていて「米軍基地問題の解決促進」は12.2で二位。
『第5章 地域経済の認識』(https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kikaku/chosei/kikaku/documents/chapter5_9th.pdf)にやっと「米軍基地問題の解決促進」が一位として出てくる。けれど、p175「2.重点施策の優先度(問 12)」には
「また1番目に力を入れてほしい施策として最も高かったのは「魅力ある観光・リゾ ート地の形成」(19.1%)で、次いで「米軍基地問題の解決促進」(15.1%)、「雇用対策と職業能力の開発」(13.0%)が続いている。」
とある。
私の結論は
-そのためには自身が重要視している「重点施策の優先度(加重平均)」を無視した。
-初登場一位になる「子どもの貧困対策の推進」を沖縄県はこれまで調査項目に入れなかった。これは安室奈美恵を入れずに人気調査をやるようなものだ。
-その結果、沖縄県は施策を誤った可能性がある。
-初登場一位になる「子どもの貧困対策の推進」を入れずとも恬として恥じなかった沖縄県の感度には大きな問題がある。