「もてはされ」立憲民主党の「草の根」は良いのか?

日本では天然素材が信仰されている。「天然素材だから安心です」はよくコマーシャルで見聞きした。けれど、トリカブトも天然素材だ。

 

政治面では「草の根」が信仰がされている。

果たして、草の根は良いのか?

 

草の根民主主義とは、一般的な人が持つ普通の感覚から生まれてくる多数意見を尊重する民主主義のことだと思う。これを描いた映画は『スミス都へ行く』(主演:ジェームズ スチュアート 監督:フランク キャプラ コロンピア 1939)だろう。約80年前の映画だ。

近年、草の根民主主義を描いた映画が出にくいのは、

草の根民主主義が行き渡ってしまったからか、

一般的な人、あるいは普通で普遍的な人が居なくなってしまったから、

だと思う。

例えば、幼稚園が欲しいと思う人もいれば、幼稚園なんかうるさくて叶わんという人もいる。土地の評価額が下がるから嫌だという意見が出れば、幼稚園容認から脱落する人も出よう。これらの言い分は皆もっともだ。これでは合意形成は難しい。

 

東日本大震災後の反原発運動は草の根から生まれた運動だった。だが、千葉麗子さんの『さよならバヨク』(2016 青林堂)に描かれているようにパヨクや共産党に乗っ取られ、政権批判の道具に成り下がってしまった。

「草の根」の辞書的定義は「議会や政党・労働組合などの組織に属さない」。

この定義からすると、共産党の別働隊に変質してしまった活動は「草の根」を騙っているだけだ。

この「草の根」の定義からすると、立憲民主党の議員も「草の根」とは言い難い。労働組合の支援無しで当選できた人は何人いるのか?

 

また、菅直人海江田万里など草の根民主主義があるから当選したのか? 

マスコミが立憲民主党をもてはやしたからだと思う。記憶力が無く、流行りを追うだけのマスコミが、たまたま、東日本大震災を思い出していたら、彼らは当選できたのか?

フルアーマー枝野幸男の盟友青山雅幸ハイハイ男(55)なんか「草の根」とは程遠い「縁故民主主義」だ。

 

 

草の根といえば、いわゆる市民活動家に言及しなければならない。

市民活動家には凝り固まって常識が通じない人も多い。自分は正しい、正義は手段を正当化するというような考え方をする人だ。このような人は容易に他者に危害を加える方向に進む。沖縄の反基地団を思い出そう。このような人は草の根民主主義ではなく「くそ」の根民主主義の成果だ。

 

日本は民主主義の国なので、市民活動家を総理大臣にすることもできる。

新聞が言うところの「草の根の代表」たる菅直人だ。だが、奴は良いか?

 

もっと悪い例もある。ドイツの政党、国家社会主義ドイツ労働者党だ。第一次世界大戦後、中央の統制が非常に緩くなってしまった。草の根な市民を構成員とする小政治サークルが無数生まれ、互いに競争し、統合成長して国家社会主義ドイツ労働者党と共産党に収斂、両党の闘争となった。共産党がやろうとしていた事を先にやってしまった国家社会主義ドイツ労働者党が独裁体制を敷くことができた。

言うまでもなく国家社会主義ドイツ労働者党の略はナチスだ。

 

果たして草の根は良いのだろうか。