朝日「野党は番犬でしかない」悔しいのう、悔しいのう、朝日いいがかり社説を批評(3)

自公連立与党が議席の2/3を占めた総選挙翌日2017/10/23、朝日は『政権継続という審判 多様な民意に目を向けよ』(http://www.asahi.com/articles/DA3S13193375.html)と題する社説を掲載した。

既に

「多様な民意に目を向けよ」悔しいのう、悔しいのう、朝日いいがかり社説を批評(1)(http://dangun.hatenablog.com/entry/2017/10/23/231004)

「選挙結果と世論のズレ」悔しいのう、悔しいのう、朝日いいがかり社説を批評(2)(http://dangun.hatenablog.com/entry/2017/10/24/134036)

掲載した。

 

小見出し筋通す野党への共感』を検討する。

朝日はテロ等準備罪に言及するとき、わざわざ“「共謀罪」”と記す。この社説でも

『経済を前面に掲げ、選挙が終わると正面から訴えなかった特定秘密保護法や安保法、共謀罪法を押し通す。首相が繰り返してきた手法だ。』

とちゃんとカッコで囲んでいる。小見出しの“筋通す野党”にはカッコがついていない。

即ち、朝日は立憲民主党留保なしに筋通す野党”だと言っているのだ。だが、枝野幸男「書記長」とその追随者はずっと変節漢で、筋を曲げ続けているのだ。

実際朝日も小見出し『■選挙結果と違う世論』では

「小池氏の人気を当て込む民進党議員に、小池氏は「排除の論理」を持ち出し、政策的な「踏み絵」を迫った。

 それを受け、合流を求める議員たちは民進党が主張してきた政策を覆した。」

と書いている。

ただ、本来は以下のように書かねばいけないのだが、枝野書記長一派を守るため誤魔化している。

立憲民主党民進党議員が蝟集してきた経緯を見ると、正しくは

民進党議員全員は小池人気を当て込んだ。彼ら全員は希望の党から出馬を受け入れることで「踏み絵」を踏み変節した。

辻元清美前科者のような一部の議員は変節を明らかにされることを嫌がった。」

だ。

(ちなみに、民進党は総選挙の大義を言い募ったが不見転に言う資格は無い。)

 

次に朝日は辻元前科者らも変節したことを隠し、変節を明示することを厭わなかった者たちを貶める。

「基本政策の一貫性を捨ててまで、生き残りに走る議員たち。その姿に、多くの有権者が不信感を抱いたに違いない。」

そして、小見出し■筋通す野党への共感』での立憲民主党称揚に繋げる。だが、立憲民主党のメンバーはバ菅直人元首相、フルアーマー枝野元幹事長、辻元前科者元総理大臣補佐官etcの如く旧バ菅内閣だ。これでは「一見」民主党ではなく、「実のところ」民主党だ。

だが、朝日はこれを報じない。

 

朝日は民主党=民進党が大好きだ。好きよ好きよも過ぎすぎると「あばたもえくぼ」。

旧民主党政権の挫折から約5年。「政権交代可能な政治」への道半ばで、野党第1党が散り散りに割れたツケは大きい。』

 

おいおい、朝日さんよ、旧民主党政権の自滅・崩壊を「挫折」と形容するか?

民主党とは、地位と金とセックスに恋々とする輩が野合してできた政党、有権者を騙すためだけのマニフェストを掲げた政党だ。「「政権交代可能な政治」への道半ば」なんて、まるで、奴らに志が有るようではないか。

「「政権交代可能な政治」への道半ば」と朝日は書くが、民主党の重鎮、輿石東仙谷由人小沢一郎なんて全体主義の信奉者だ。特に小沢一郎は、陳情窓口から官庁を外し民進党に限定するなど、民主党独裁による日本支配の準備を着々と進めていたのだ。

朝日など一部を除けば、皮肉なことに朝日の教えもあって、独裁はもっとも嫌うところだ。

 

次に見るように朝日の野党感、もっと広く言うならば、政党感は歪んでいる。

「野党が連携を欠けば政権への監視役は果たせ」ないのだから、「選挙と国会活動の両面で協力関係を再構築することこそ、野党各党が民意に応える道だ。」

とある。

 

私は政党の役割は良い政治を行うことだと考えている。

朝日の慧眼は、野党に政策立案能力は無いと正しく見限り、お前たちは監視役を果たしてればいいのだと、野党に教え諭している。思考は俺、つまり、朝日がやるということだろう。

 

だが、朝日ご推奨のゼロ成長の環境下で国民は貧困化してきた。貧しい国民に、今回は幸い3割程度だが、通常なら議員数の4割前後もいる野党を番犬としてだけ飼っておく余裕は無い。

 

朝日の見解には反するが、国民が与野党に付託した任務はより良い日本を作ることだ。

この付託に応えるため、野党は与党とは違った観点から政策をよりよくするよう努力しなければならない。

 

(引用文中の下線は筆者)